...穏和で口数の少ない――何となく病後らしい文学士の森島和作とは...
犬養健 「朧夜」
...口数の少ない人でした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...不断口数の少ない圭子は...
徳田秋声 「チビの魂」
...林は口数の少ない子だから...
徳永直 「こんにゃく売り」
...むしろ口数の少ないほうであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつもにこにこしてるのみで口数の少ない少年だった...
豊島与志雄 「少年の死」
...昨夜のうちに捕まったというではないか」口数の少ない吉住求馬はこう追及します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゴリオ爺さんは陰険で口数の少ない男だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...圭介は母と二人きりの口数の少ない食卓に向っているとき...
堀辰雄 「菜穂子」
...有能なベイツは口数の少ない人だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...優美な絵を得意とする口数の少ない色白の男とがいた...
正岡容 「小説 圓朝」
...お師匠(しょ)さんの圓生師匠とは事変ってまるっきり口数の少ないむしろ素気なくさえおもわれる応対に...
正岡容 「小説 圓朝」
...「怪しいほどお口数の少ない方で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...……幸子は肥(ふと)りじしのゆったりとしたからだつきで、口数の少ない、はきはきとしたなかに温かい包容力をもった婦人だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...肥えた膚の白い、ゆったりとしたからだつきと、いかにも温かそうな微笑を湛えた面ざしと、口数の少ない、けれど心のこもった接待、と……幸子のすべてが、尾花川の家をおとずれる人々の心をとらえた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それが最初のことだった、嫁して百五十日あまり、口数の少ない、しずかなひとだと信じていた良人なのに、それから眼にみえて変りだした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...次は口数の少ないこと...
山本周五郎 「やぶからし」
...おどおどとした、口数の少ない、無気力な男になってしまったのです...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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