...彼の口吻からは本当に怒っているように聞こえた...
...私は嘘だと言っても彼女の口吻からは信じられないと感じた...
...彼女の口吻からは驚きが伝わってきた...
...彼女の口吻が変わるので、何かあったのか聞いてみた...
...彼の口吻が変わった瞬間、私は彼が嘘をついていることに気づいた...
...とても行ったところで仕方がないというような口吻で...
伊藤野枝 「転機」
...彼等はなにか頼母しげなその口吻に力を得て官邸を辞した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...けれども同情の無い口吻で言つて春三郎に目くばせした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...如何にも警察医と犬の医者との結合物であるような口吻で...
戸坂潤 「社会時評」
...女は我儘らしい口吻(こうふん)で答へた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...まるで初めから期待していないような口吻だった...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...早速博士方へまかり出て鸚鵡(おうむ)的口吻(こうふん)を弄(ろう)して旨(むね)を伝えると博士は一も二もなく承諾してくれた...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...きっと何かあるに違ねえと思ってたんだ」急に予言者らしい口吻(こうふん)を洩(も)らした彼は...
夏目漱石 「明暗」
...萬更溜めて居ないでもない口吻(くちぶり)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腹の中はもうそれに決めているような口吻(くちぶり)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妙に奧齒に物の挾(はさ)まつた口吻(くちぶり)ぢやないか」「あの人のところに運んだのぢやないか知ら?」「あの人とは?」「裏の小間物屋のお辰さん...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君は今になって今村が帰途で受けた傷を何か人間の行為ときまっているような口吻(くちぶり)を洩らすが...
平林初之輔 「犠牲者」
...知り抜いていたような彼奴(きゃつ)の口吻(くちぶり)...
吉川英治 「私本太平記」
...宮本武蔵じゃという社内の幹部会の声なんですが』と暗に題材を更えてほしいような口吻なんです...
吉川英治 「小説のタネ」
...いわぬばかりな口吻(くちぶり)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いっそ山賊の女房が適しているといわんばかりな口吻(くちぶり)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...又八の無智をむしろ愍(あわ)れむような口吻(くちぶり)なのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...剣花坊氏はそれらの閥臭にたいしては常に反逆的口吻を弄していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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