...彼の口吻からは本当に怒っているように聞こえた...
...私は嘘だと言っても彼女の口吻からは信じられないと感じた...
...彼女の口吻からは驚きが伝わってきた...
...彼女の口吻が変わるので、何かあったのか聞いてみた...
...彼の口吻が変わった瞬間、私は彼が嘘をついていることに気づいた...
...残念らしい口吻を洩しました...
芥川龍之介 「妖婆」
...半(なか)ば打消(うちけ)す口吻(くちぶり)で...
泉鏡太郎 「艶書」
...私は気が利かないじゃないかと云わないばかりの口吻で云った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...』島崎氏は私が物忘れしてゐるのを訝しがるやうな口吻で云はれました...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...その日常を語る彼女の口吻(くちぶり)でも解(わか)るのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ぶらぶらしているのは詰(つま)らん人間に限るといった風(ふう)の口吻(こうふん)を洩(も)らした...
夏目漱石 「こころ」
...種吉の口吻から察すると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友達の様な口吻で警吏は彼を彼の家に訪問し...
平出修 「逆徒」
...この地方の口吻(こうふん)で叫んだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...或ひは毒々しい皮肉の口吻を突き出して...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...往昔(むかし)の戯作者の口吻(くちぶり)になぞらえ...
正岡容 「小説 圓朝」
...只山岡大夫や山椒大夫の口吻に...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...全然おなじ経過を執(と)って回復して行きつつあるような正木博士の口吻(くちぶり)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...強請(ゆすり)にもひとしい口吻(こうふん)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もう決めていたような口吻(くちぶり)だった...
吉川英治 「春の雁」
...そしていつか自身が頼朝であるかのような口吻(くちぶり)や熱をその中に交ぜこんでしまう...
吉川英治 「源頼朝」
...朱実は興もない口吻(くちぶり)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...可もなし不可もなしという口吻(くちぶり)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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