...直ぐにお茶だのお菓子だのお強飯(こわ)に口取りを添えた溜塗(ためぬり)の高台だのが運ばれて...
谷崎潤一郎 「少年」
...牛の口取りは持主で焙烙(ほうろく)を被るが式は社頭と当宿で祝言を述べるだけである...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...と、丁度、近所を一と廻りした八五郎が、持前の氣輕さと、巧みな口取りで、思ひの外材料を集めて來てくれたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口取りをあつらえたり...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...世は御方便や商賣がらを心得て口取り燒肴とあつらへに來る田舍ものもあらざりき...
樋口一葉 「にごりえ」
...世は御方便や商売がらを心得て口取り焼肴(やきざかな)とあつらへに来る田舎ものもあらざりき...
樋口一葉 「にごりえ」
...この三郎の父親は新田義貞の馬の口取りで藤島の合戦の時主君とともに戦死をしてしまい...
山田美妙 「武蔵野」
...お小人(こびと)の端でも馬の口取りにでもお召仕ひ下さいといつたあの叫びは...
吉川英治 「折々の記」
...七条を廻って帰ろう」口取りの民谷玄蕃に...
吉川英治 「私本太平記」
...――口取りは、無用じゃ、秀吉ひとりして、これより城中へ参るほどに」前もって、誰へ意中を告げるでもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お馬の口取りになと...
吉川英治 「茶漬三略」
...口取りのキントンや蒲鉾(かまぼこ)の列に眼をみはり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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