...おせきは浩平との口争いのとばちりを母へ持って行って...
犬田卯 「米」
...そのために御夫婦の間で口争いなぞこれっぽちも...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...長年の間口争(いさかひ)を仕続けて...
薄田泣菫 「茶話」
......
高見順 「死の淵より」
...その中から口争ひをはじめた男と女の声が聞えて来たのである...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...破廉恥(はれんち)の口争いをしたりして...
太宰治 「春の枯葉」
...それをそれとなしに注意して芳子と口争いをしたということ...
田山花袋 「蒲団」
...つまらぬ口争いが嵩(こう)じた挙句...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...口争いという程度のこともしたことはありません」「では...
久生十蘭 「悪の花束」
...おもんとなにか大変な口争いをしているのを女中が聴いたそうだが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...女が来ると大概の場合つまらぬことから口争ひが始まつて...
牧野信一 「小川の流れ」
...トシと父親が子供のことに関して口争ひをしてゐる模様だつた...
牧野信一 「二日間のこと」
...さっきの口争いをもけろりと忘れたようにして...
室生犀星 「幻影の都市」
...田螺(たにし)蛄(けら)から家々の口争い...
柳田国男 「年中行事覚書」
...兄との口争いが結局は厄介などうどうめぐりでしかなく...
山川方夫 「その一年」
...お二人の口争いに耳を傾けておりましたことか...
夢野久作 「少女地獄」
...烈しい口争いが起っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...上役と口争(くちいさか)いはいたしたが...
吉川英治 「べんがら炬燵」
便利!手書き漢字入力検索