...口の悪い「ふ」の字軒の主人などは...
芥川龍之介 「温泉だより」
...あの口の悪いメリメと云うやつは...
芥川龍之介 「開化の良人」
...兎に角芭蕉の口の悪いのには屡(しばしば)門人たちも悩まされたらしい...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...「岸さんたら、お口の悪い...
海野十三 「宇宙尖兵」
...口の悪い人は、狸爺だの、剣劇の名人だのと云った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...人間は――少くとも私は――同じ過失、同じ後悔を繰り返し、繰り返して墓へ急いでゐるのだ、いつぞや、口の悪い親友が、私のぐうたらを観て、よく倦け(マヽ)ませんね、おなじ事ばかりやつてゐて、――といつたが、それほど皮肉を感じたことはなかつた、現に、小郡に来てからでも、私は相も変らず酒の悪癖から脱しえないではないか...
種田山頭火 「其中日記」
...「まア総監、そんな口の悪い、つまらん事はおよしなさい...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...口の悪いN君がM夫人の球を「どうも右傾だな」と云ったが間もなくN君自身の球が右傾して荒川の水にその姿を没した...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...口の悪い通り名であろうと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...「本当に口の悪いおきんどんでしやうがない」番頭も笑ひながら「まあどうぞ御ゆつくり」といつて立つた...
長塚節 「隣室の客」
...髷(まげ)の重みだけでも横になりたくなりますよ」と云うと細君は今まで寝ていたのが髷の恰好(かっこう)から露見したと思って「ホホホ口の悪い」と云いながら頭をいじって見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...江戸ッ子は口の悪いもので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...不思議に私の家のことだと口の悪い批評をされる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...口の悪い女房は黙っていませんよ」とお笑いになる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...口の悪い批評をした...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...いくら口の悪い奴でも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうも婆(ばばあ)のお酌の方が実があるような気がするね」「お口の悪い...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...口の悪い落首(らくしゅ)が諸所に現われるだろうと』『ウム...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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