...口だけはへらない...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...「わしは昨夜十時頃まで工場にいました」と博士は口だけを動かした...
海野十三 「人間灰」
...」夫人は、口だけで答えた...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...口だけが逆転しているのだから罪はない――まだ初対面早々のことではあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...口だけを輪切りにされたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...金を貰つたつて閉口だけれど...
中原中也 「夢」
...ただ口だけは巧者である...
夏目漱石 「虞美人草」
...口だけが真面目になるので...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかし口だけは叮嚀(ていねい)に...
夏目漱石 「坑夫」
...出口だけ捜すんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤(もつと)も調べたのは胸の傷口だけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸い切り口だけは綺麗で」「鋏で切ったらしいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その他の人が口だけで...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...まアそれだけのとッかかりがあれば話の糸口だけはつく...
久生十蘭 「魔都」
...青野に関する母と私の会話は永々と続いたのであるが緒口だけで絶つて置かう...
牧野信一 「鱗雲」
...口だけは怖ろしく達者だが稍低脳であるらしい高慢鼻の二十歳の妹に恋してゐるといふギタアを携へて来た憂鬱気な洋画青年……次々に左様(そん)な人達が...
牧野信一 「円卓子での話」
...情をかけるにも口だけで...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...なにしろ世間知らずだでねえよ」軽いのは口だけか...
山本周五郎 「青べか物語」
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