...口々に話すのでした...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...口々に何かわめきながら...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...わが船のそばへ群がって来て口々にわめく...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...口々にたずね始めた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...みんな逃亡者のことを口々に話している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...口々に何かを大ごえに叫んでいる...
本庄陸男 「石狩川」
...」と口々に惡くいひながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いらつしやいましと口々にいふと...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...目を押えて物の数を当てさせる場合にもなお口々にこの鹿々何本を唱えていたというから...
柳田国男 「こども風土記」
...口々に和蘭(オランダ)語で叫んだ...
夢野久作 「名娼満月」
...口々にいうことには...
吉川英治 「上杉謙信」
...この棒に」「あっ野槍だ」「何しろ早くどうかしてやらなくッちゃ……」などと口々にいって...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのとき、西涼の兵が、口々に、「紅(くれない)の戦袍(ひたたれ)を着ているのが、敵の大将曹操だぞ」と、呼ばわり合っているのを聞いて、当の曹操は逃げはしりながら、「これは目印になる」と、あわてて戦袍を脱ぎ捨ててしまった...
吉川英治 「三国志」
...二陸遜が新たに総司令官として戦場へ臨むという沙汰が聞えると、呉の前線諸陣地にある諸将は、甚だしく不満をあらわして、口々に、「あんな黄口(こうこう)の小児(しょうに)が、大都督護軍将軍に任ぜられるとはいったい何事だ」「あんな文弱の徒に、軍(いくさ)の指揮ができると思うておられるのか」「呉王のお旨(むね)が解(げ)し難い...
吉川英治 「三国志」
...「おお、探題が」と、公卿たちは、恃(たの)む人(ひと)の姿を見たので、たちまち仲時をとりかこみ、そして口々に、「いくさは?」と、模様を問い、「ここは大事あるまいか」と、さまざま、性急な質問を浴びせかけた...
吉川英治 「私本太平記」
...口々に何かさけびながら...
吉川英治 「私本太平記」
...一族の渡辺天蔵とその手下どもを誅罰(ちゅうばつ)に参ったのだ」と、諭(さと)すと、ようやく鎮(しず)まって、口々に、天蔵の暴悪を怨んで訴えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...他の者も口々に訊ねたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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