...口々に言いました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...なにか口々にわめきながら...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...店員たちが口々に盗難のようすを報告しますと...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...「逃げ隠れするな」「裏切者め出て来い」人々は口々にどなりだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」などと、口々に言って、ひどくはしゃいでいる...
太宰治 「パンドラの匣」
...「あッ」上から覗いている者の口々に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雪五郎と雪太郎が口々に亢奮の言を叫びながら嵐となつて飛び込んで来た...
牧野信一 「バラルダ物語」
...盗賊めは?」口々に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あんな恐ろしい眼に遇うよりも片輪でいた方がいいかも知れません」夫婦がこんなことを云っているところへ、表の方が大変騒がしくなりましたから、何事かと思って障子のすき間から夫婦でのぞいて見ますと、コハイカニ……表の通りは一パイの人で、みんな口々に、「さっきこの家に走り込んだ珍らしい夫婦を見せろ見せろ」と怒鳴り散らしております...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...重いお身柄をお忘れになってすぐにこの遠い所をお弔(くや)みにおいでくださいました御好意を無視あそばすようなお扱いもあまりでございましょうから」女房が口々に言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして行きあう人々は口々に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きっと誓約にたがわぬことを口々に答えるのでした...
吉川英治 「江戸三国志」
...「われらは王軍である」「令旨の軍隊だぞ」許の将士は、口々にいって、門の守兵を四角八面に踏みちらし突き殺し、拒(ふせ)ぎ闘うひまも与えず閣中へ混み入って、折ふし今日も遊宴していた丁儀、丁を始め、弟君の植をも、ことごとく捕縛して車に乗せ、たちまち、(ぎょう)の魏城へ帰ってきた...
吉川英治 「三国志」
...ようやくすぐ側へ来ると口々にいった...
吉川英治 「三国志」
...数千の者が口々にいうので...
吉川英治 「新書太閤記」
...われらは、小幡へ駈けおくれた敵のこぼれに出会ったのみで、せめて、もう半刻も早かりせば――と、残念ながら立ちもどりました」と、口々にいう...
吉川英治 「新書太閤記」
...二階へかけあがった召使たちの声は口々にもう逆上(あが)っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...空御輦(からみくるま)をながめて口々に怒ったが...
吉川英治 「親鸞」
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