...叡子さんは淋しさうに素顔君のそばに立つて居た...
高浜虚子 「椿子物語」
...素顔君は又叡子さんの肩に手を置いてもと来た路を家路に向つた...
高浜虚子 「椿子物語」
...まだ頑是ない時分から女人禁制(きんぜい)の比叡の山に預けられて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...赤城比叡を尾(び)する敵の三艦を追い払わせつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...だが、こうして、叡山のことを、考えていると、何かしら、自分が、叡山へ行ったなら、不思議な事が、起るような気もした...
直木三十五 「南国太平記」
...叡山へ参ろう」「では...
直木三十五 「南国太平記」
...ここから程遠からぬ叡山(えいざん)の山法師の初期に於て流行した...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがては人間を天の叡智の前に膝まずかせ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...比叡の麓の清水に漱(くちそそ)ぎ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...はや比良(ひら)や比叡(ひえい)を望み...
吉川英治 「私本太平記」
...叡山ニ還幸(クワンカウ)...
吉川英治 「私本太平記」
...比叡(ひえい)をのぞんでいる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...叡山を攻めるのだとばかり思っていたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...――平安期のころ、仏徒の腐敗をなげいて、伝教大師(でんぎょうだいし)が、叡山をひらき、あまねく日本の仏界を照らした光は、もう油がきれてしまったのでしょう、現状の叡山は、もはや、われわれ真摯(しんし)な者にとっては、立命の地でもなし、安住の域(いき)でもありません...
吉川英治 「親鸞」
...叡山は、その大きな権力と、自尊心から、度々、これを問題に取りあげて、いわゆる「山門の僉議(せんぎ)」をひらいて、(まず、態度のあいまいな、慈円僧正から先に座主(ざす)を退(ひ)いてもらおう)と決議文を作って、挑戦の気勢としたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...叡山へ送る一文には...
吉川英治 「親鸞」
...叡山の座主に会おうと努めて見たが...
和辻哲郎 「鎖国」
...叡山の残党等とも連絡をとり...
和辻哲郎 「鎖国」
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