...十牛図:曹洞宗の禅宗叙景(じょけい)...
...そこには何等の映像をも与へない叙景があつた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...さりとてまた叙景叙事の味を発見しようとするには心の用意が足りなかったのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...味のない叙景というであろう...
高浜虚子 「俳句への道」
...旋頭歌形式(五七七―五七七)長┌小長歌(七句から十五句)歌│中長歌(十六句から五十句)└大長歌(五十一句以上)┌抒情詩┐┌主観詩┤ │詩│ └思想詩│歌│ ├叙景的抒情詩│ ┌叙事詩│└客観詩┤ │└叙景詩┘...
種田山頭火 「其中日記」
...この小犬は二人の長い月日を叙景的に繋ぎ合せる深い因縁をもつてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...『たけくらべ』第一回の書初めに見る叙景の文は即ちこの処であった...
永井荷風 「里の今昔」
...一 小説作法(さくほう)の中(うち)人物描写に次ぎて苦心すべきは叙景なり(対話は人物描写の一端と見るが故にここに言はず)小説中の叙景は常に人物と密接の関係を保たしむべし...
永井荷風 「小説作法」
...一 叙景も外面の形より写さず内面より描く方法を取るべし...
永井荷風 「小説作法」
...劇的な叙景音樂である...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...教科書の間に隠した『梅暦(うめごよみ)』や小三(こさん)金五郎(きんごろう)の叙景文をば目(ま)の当(あた)りに見る川筋の実景に対照させて喜んだ事も度々であった...
永井荷風 「夏の町」
...押して簡単な叙景をすることとする...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...そして叙景の拙い私の筆の代りになるのだが...
牧野信一 「環魚洞風景」
...何か物語の叙景のやうな一個所に...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...美しい叙景の展開に恍惚の夢を誘つた...
牧野信一 「風流旅行」
...曙覧の叙景法を見るにしからず...
正岡子規 「曙覧の歌」
...この叙景は非常に典雅で而も健やかで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...茶山の律詩に叙景の聯がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...単なる叙景である...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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