...十牛図:曹洞宗の禅宗叙景(じょけい)...
...しかも其歌の極平凡な叙事叙景の歌に過ぎない事...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...味のない叙景というであろう...
高浜虚子 「俳句への道」
...この叙景に忘れてはならないものは...
谷譲次 「踊る地平線」
...一 叙景も外面の形より写さず内面より描く方法を取るべし...
永井荷風 「小説作法」
...教科書の間に隠した『梅暦(うめごよみ)』や小三(こさん)金五郎(きんごろう)の叙景文をば目(ま)の当(あた)りに見る川筋の実景に対照させて喜んだ事も度々であった...
永井荷風 「夏の町」
...「花瓶」また「狐」などと題した作品の中に見られる叙景は其の一例である...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...これ等は啻(ただ)に小説執筆の際叙景の資料になるのみならず...
永井荷風 「申訳」
...編中の叙景は東京近郊のひらけなかつた頃の追憶に基くもので...
永井荷風 「来訪者」
...三四郎が初めてここへ野々宮さんを訪ねる所の叙景が実によくこの地下室の特異な風景を現わしているように私どもには思われる...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...押して簡単な叙景をすることとする...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...それどころか、叙景的にいえば、雨雲の間からぼんやり秋の薄陽が洩(も)れて来るようなしんねりとした微笑が、色の褪めたような顔のうえに射しかけてきた...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...そして叙景の拙い私の筆の代りになるのだが...
牧野信一 「環魚洞風景」
...何か物語の叙景のやうな一個所に...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...曙覧の叙景法を見るにしからず...
正岡子規 「曙覧の歌」
...叙景の三種に別(わか)つて論じた事があつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...先づ第一句にて「子ら」と呼びかけたれば全体が子らに対する言葉なるべしと思ひきや言ひかけは第四句に止まり第五句は突然と叙景の句を出したり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...という叙景の部分...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...単に叙景の作としてのみうけとると...
三好達治 「ケシの花」
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