...叙情的(リリカル)な調子(トーン)のある……畢竟周圍の空氣がロマンチックだから...
石川啄木 「鳥影」
...何を以てか平生を叙せん...
太宰治 「津軽」
...* 彼の文化社会学の最も簡単な叙述はHandwrterbuch der Soziologie (A. Vierkandt) S. 284, “Kultursoziologie”の内にある...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...叙述に於て最も直接的・抽象的・なものは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この本がもつ哲学史叙述としての水準をほぼ知ることが出来よう...
戸坂潤 「読書法」
...仮にヘーゲルが概念の発展を以て世界を叙述したにしても...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...実は少々御示教に与(あずか)りたき儀有之(これあり)昨夜はいつもの処にて御目(おめ)に掛れる事と存じをり候処御病臥(びょうが)の由面叙(めんじょ)の便を失し遺憾に存じ候まゝ酒間乱筆を顧みずこの手紙差上申(さしあげもうし)候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...四余は既に幾度(いくたび)か木にて造り紙にて張りたる日本伝来の家屋に住(じゅう)し春風秋雨(しゅんぷうしゅうう)四季の気候に対する郷土的感覚の如何(いかん)を叙述したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...明治三十年代の吉原には江戸浄瑠璃に見るが如き叙事詩的の一面が猶実在してゐた...
永井荷風 「里の今昔」
...一 小説作法(さくほう)の中(うち)人物描写に次ぎて苦心すべきは叙景なり(対話は人物描写の一端と見るが故にここに言はず)小説中の叙景は常に人物と密接の関係を保たしむべし...
永井荷風 「小説作法」
...A君の親切に説明してくれた戦利品の一々を叙述したら...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...久闊を叙したのだ...
牧野信一 「交遊記」
...太宗は自らこれに叙して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その二百四十蘭軒歿後の叙事中...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二月三日に柏軒が法眼に叙せられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「もし叙君(じょくん)が...
吉川英治 「三国志」
...必ずこれに百倍する叙勲(じょくん)を以て貴下の辱(はじ)を雪(そそ)ぐであろうと約されておられる」馬岱(ばたい)はそう聞くと口惜しさも解け...
吉川英治 「三国志」
...右衛門佐(うえもんのすけ)に叙(じょ)し...
吉川英治 「私本太平記」
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