...叙情的(リリカル)な調子(トーン)のある……畢竟(つまり)周囲(あたり)の空気がロマンチツクだから...
石川啄木 「鳥影」
...自叙傳的な小説にしてゐるのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この二つの恋句は感情を言い表わすと同時に事実を叙しております...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...大きくこれを見れば歌も俳句も叙情詩である...
高浜虚子 「俳句への道」
...従二位に叙せられたばかりのところ...
太宰治 「右大臣実朝」
...君も早く感想兼自叙伝の印税で家内じゅうで特別旅行をするがいいと私は彼を慰藉(いしゃ)しておいた...
谷譲次 「踊る地平線」
...歴史的存在とは独立に理解された歴史叙述――歴史科学的概念構成としての方法がそれであった――に対してのみ関心をもつ...
戸坂潤 「科学方法論」
...選叙を嚴にしたる如き皆主として藩閥を控制するの意より出でずむんばあらじ世間或は侯が總理大臣を以て宮内大臣を兼攝したる當時の位地を評して曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...特旨叙從四位...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...「たけくらべ」第一回の書初めに見る叙景の文は即ちこの処であつた...
永井荷風 「里の今昔」
...ここで右の叙景談が一応終りを告げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...やすりと小刀と襟飾が一つ落ちていたりする実験室内の何でもない景色の叙述にも妙に心が惹かれるのである...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...榛名湖を中心とする早春の快い光景を写真の様に遠くから順に写し最後に脚下のすかんぽの芽に及んで最も精しく之を叙し読者を現場に誘引する手法である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「自叙伝」も歌でくたびれちまふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昨日渡世人の足を洗ったばかりという老侠へ止むないことから喧嘩を挑みかかる日本左衛門の意気地を叙した一席だった...
正岡容 「寄席行燈」
...西洋のなんぞとまるで違った性質の接吻が叙してある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...細に叙すること能はざるかはりには...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...『古今』の歌人が開いた用語法の新しい境地は一方に叙情詩の堕落を激成した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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