...受用身形で書かれた文を能動態に直すのは難しいです...
...受用身の形で書かれた書類を確認しました...
...受用身を使うことで、話者が自分自身を遠ざけた印象を与えることがあります...
...麦ほこりかかる童子の眠りかな十一 龍門黒光りに光った壁の上に未に仏を恭敬(くぎょう)している唐朝の男女の端麗さ!十二 黄河汽車の黄河を渡る間に僕の受用したものを挙げれば...
芥川龍之介 「雑信一束」
...彼の友だちはいずれもそれ等を受用していた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...恐らくは一生受用しても尽きることを知らぬ教訓を学んだ...
芥川龍之介 「僻見」
...毎歳受用する所三十金に過ぎず...
芥川龍之介 「僻見」
...されどこの間われは遺憾なくこのまつりの興を受用し盡せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何十年前に一度ライプニッツを受用し得たと思っていたにもかかわらず...
西田幾多郎 「読書」
...諸農の仏事供養の時汝壇を浄(きよ)めるの職にあれば供養の品々を受用して好(よ)からずやと宣(のたも)うなどその事もっぱら家猪に係り...
南方熊楠 「十二支考」
...受用の央(なかば)にまた欲望にあこがれるのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...受用はあれが性命の核心になつてゐたので...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...併し今から後御身が一切の受用に臨んで...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...一層力を放つて現在の受用を完全にすることを努めなくてはならぬのである...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...島にはそれを受用する者がいなかったためであろう...
柳田国男 「海上の道」
...もとの古文のままでは受用していず...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...偶像礼拝に現われた自己表現は――すなわち受用の形において示された制作活動は――十分重視して観察しなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...なるほど仏教芸術の製作や受用はシナの模倣であって日本人固有のやり方ではなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...芸術を受用し得るような心の落ちつきを失うものである...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
...彼らは事実上には仏像に対して美的受用の態度にあった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それに反して花鳥風月のごとき自然の美に対しては彼らのとる態度が美的受用である事を自ら意識していた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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