...各受け持ちの仕事は少しも手をゆるめないで働きながらの話に笑い興じて...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...受け持ちの聖書の講義をしてゐるときのことだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...家業の仕事の過半を受け持ち...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...胎内の方は野見の親父(おやじ)さんの受け持ちで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...手曳きという役は手を曳くばかりが受け持ちではない飲食起臥(きが)入浴上厠(じょうし)等日常生活の些事(さじ)に亘(わた)って面倒を見なければならぬしこうして佐助は春琴の幼時よりこれらの任務を担当し性癖(せいへき)を呑(の)み込(こ)んでいたので彼でなければ到底気に入るようには行かなかった佐助はむしろこの意味において春琴に取り欠くべからざる存在であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼女の受け持ちが首の髪の毛を解いたり結んだりする仕事であるために...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...耕作は赤木が受け持ち...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...従って恩顧を受くる牧師の受け持ち区も大きい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...向は經傳(六藝)・諸子・詩賦を受け持ち...
内藤湖南 「支那目録學」
...専門誠一の受け持ちの池田先生のお話によると...
永井隆 「この子を残して」
...受け持ちの山口先生である...
新美南吉 「嘘」
...身のまわりと受け持ちの部屋部屋に出ているものをことごとく整理し...
羽仁もと子 「女中訓」
...本官の受け持ちは別な下院地区でして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...下水の掃除を一手受け持ちと任じたらよいようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...あの惟光(これみつ)の受け持ちの五条の女の家を探る件...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御座(おまし)の後ろの四つの屏風(びょうぶ)は式部卿(しきぶきょう)の宮がお受け持ちになったもので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...万年筆部といった風に受け持ちがあって...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...しかしその中にはどうしても鼻でなければ受け持ち得ない役が又どの位あるか判(わか)らないのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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