...いつもとは違う」胡麻塩ひげは自分で自分の言葉を取消した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...この許嫁を取消し得ない...
江戸川乱歩 「鬼」
...屡々以前の陳述を取消したり...
江戸川乱歩 「心理試験」
...一部を取消してはいかがです」と注意があった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また今迄のを取消して仕事を始めたりなど...
高村光太郎 「美術学校時代」
...これはしばらく取消しにしよう...
太宰治 「虚構の春」
...「あの言葉は取消して貰おう!」とサモイレンコは喚いた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...約束は取消しだといふことでした...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...阮東は命令を取消しませんでした...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...どうかお取消しを願います...
中里介山 「大菩薩峠」
...何もかも新しい調度は取消しにして...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...というのは、欧洲全体の一倍半もあるこの広大な大陸は、一九二七年の現在ですら、ほとんどなにもわかって居らず、架空の「土地」を発見してみたり、取消してみたり、間違いつづきのなかで、ごったかえしていたからである...
久生十蘭 「南極記」
...これは違うな」「えッ」「さっきの隕石説は取消しだ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ソヴエト政府がなぜ取消しをしないのか私にはわかりません...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...だから昨晩の話は取消しよ...
森本薫 「華々しき一族」
...せっかくそれまで人から与えられていた栄誉をみずから取消してゆくようなものだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「芝方との縁談を取消して下さい」といった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...さきの御依頼は取消したいといつてきた...
吉川英治 「折々の記」
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