...それが取り返しのつかない...
芥川龍之介 「葬儀記」
...安田家(やすだけ)の蔵書も焼け大学の図書館(としよかん)の蔵書も焼けたのは取り返しのつかない損害だらう...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...取り返しのつかない事でも起っては大変と...
芥川龍之介 「妖婆」
...どうしたらこの取り返しのつかない自分の破滅を救う事ができるのだろうと思って来ると...
有島武郎 「或る女」
...全く取り返しのつかないことだからね...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...取り返しのつかない刑罰のうちでももっとも取り返しのつかないその刑罰を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...なぜですか」敬太郎は取り返しのつかない愚(ぐ)な問を出して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...世の中にこんな取り返しのつかない悲慘な出來事があらうか...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...何んだか取り返しのつかない事をしたと思ふやうになりました...
堀辰雄 「七つの手紙」
...それこそ取り返しのつかない身体だった...
堀辰雄 「晩夏」
...こんな風に取り返しのつかない教育を彼女に施してしまつたといふことも――...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...取り返しのつかないことになる...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...自分の「うかつ」さをもう取り返しのつかない事でもした様に大業に思った...
宮本百合子 「秋風」
...そんな方と肌を交はしてゐたことが取り返しのつかない氣がして來るわ...
室生犀星 「末野女」
...この鼓を見にここへ来たのは取り返しのつかない運命の力だとお思いなさい...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...全柴田軍の運命からさらに大きな――またと取り返しのつかない機運を失おうとしているのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……アア! 取り返しのつかないことをした」「よく気がついた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...取り返しのつかない悲嘆と悔いに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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