...そう取り立てて異常な点があるようにも思えなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...即ち取り立てて主張して見ても何等理論上の効果を有たなくなったものとして...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今茲に一々取り立てて述べる必要はないと思うが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それらをいずれも米に引直して取り立てていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...別に取り立てて言うほどの事ではないかも知れぬが...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...枝から取り立ての果物のように清らかです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...創業早々大小名を取り立て過ぎ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎も角も直參に取り立てられた」「――」「どうせ株を買つた御家人だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして出発の準備を命じておいて、自分は巡査を伴って借地人のところへ出かけて、地代を取り立て、その足で仕立屋へ寄って、まだ出来あがってもいない家庭服を、なあに、村へ帰ってから縫いあげるからと言って、針や糸をとおしたまま、無理矢理に受けとって来ると、こんな市へはちょっと立ち寄るのも劒呑だ、なにしろここは、悪党が悪党に負ぶさっているようなところだから、そういう手合いの巻添えを喰って、どんな罪に落ちこまないにも限らないからと、言い訳をしながら、早々に市を発ってしまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...取り立て屋が邸内を差し押さえていた晩です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...この人は一つ一つ取り立てて美しいということのできない顔で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...別に取り立てて噂(うわ)さするものがなかった...
室生犀星 「天狗」
...何か新しい手品を取り立てて御覧に入れることになつてゐた...
森鴎外 「妄想」
...当時五十二歳の猪之さんは貸し金の取り立てで相模屋へ足をはこぶうちお初をみかけて...
矢田津世子 「神楽坂」
...そんなことを一々取り立てない世界では...
柳宗悦 「民藝四十年」
...船賃だけはきちんと取り立てたものだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...千石(ごく)二千石(ごく)の旗本にも取り立て得させよう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...身に過ぎたお取り立ての上にもまた...
吉川英治 「新書太閤記」
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