...これといって取り留めのない執着や...
有島武郎 「或る女」
...取り留めのなさは...
泉鏡花 「海の使者」
...頗(すこぶ)る取り留めなき事と云わねばならぬ...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...不思議と生命(いのち)だけは取り留めて...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな取り留めもないことばかり言ってる子供は...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...取り留めもない夢のような空想を...
橘外男 「仁王門」
...それからそれへと取り留めもないことを考える...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...何にも取り留めたことを云わなかった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...取り留めのない話をした...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...広大な計画のさなかで取り留めもない行ないをしたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取り留めもない夢想に耽っているらしかった...
豊島与志雄 「小説中の女」
...長谷川へ手紙――取り留めもない感想――を書いた...
豊島与志雄 「理想の女」
...余は不思議にもありてかひなき命を取り留めたり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...彼(かれ)は此(この)取り留めのない花やかな色調(しきちやう)の反照として...
夏目漱石 「それから」
...彼はこの取り留めのない花やかな色調の反照として...
夏目漱石 「それから」
...危うい命を取り留めたというのがあったが...
夏目漱石 「門」
...)これでも旨く取り留めたと云うものです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今はこの女の生命も自分の生命もあなた方御夫婦に縋つて取り留めて頂くより方法がないなどと書いてあつたやうでした...
與謝野晶子 「女が来て」
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