...御取り留め下され度候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...取り留めのない空想が一圖に湧いた...
石川啄木 「赤痢」
...三人とも全身焼け爛(ただ)れてとうてい命は取り留め得なかろうということであった...
橘外男 「生不動」
...こんな取り留めもないことを...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...家を建てて住んでるのか知ら? どうして山を離れる気になれないのだろう? なぞと取り留めもないことを考え耽(ふけ)っていましたが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ひどく取り留めのない考えが後から後から浮かんで来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...どちらのいい分も要領を得ずにそんな取り留めのない話になったが...
近松秋江 「狂乱」
...」「それはどうか取り留めて戴きまして...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...しかも取り留めもない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...取り留めのない話をした...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...取り留めもない文句...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取り留めもないことや厚かましいことをしゃべりたて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取り留めもない事柄...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取り留め得られるだけの器具をすべてつめ込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の言葉には取り留めがなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人は悲しい取り留めのない言葉をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...取り留めもない杳かな想念...
豊島与志雄 「轢死人」
...書きかけの英作文にも取り留めのない疑ひのみ頻りに起つて容易に書き續けられなかつたので...
正宗白鳥 「入江のほとり」
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