...自分の意識を占領する者は常に恐怖不安矛盾の情調であつて崇高(エルハーベン)の感情は遂に成立しないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...英軍を撃破して英仏海峡沿岸を占領するのが敵の抵抗を断念せしむる公算が大きいから...
石原莞爾 「戦争史大観」
...渠自身にも占領することが出來ないものでもなからうと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一つのコンパートメントを仲良く占領することが出来た...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...日本を出る時どうせ奉天も日本の兵が占領するに違いないから...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...だだっ広いロマンス・テーブルをひとりで占領するのは...
高見順 「いやな感じ」
...自己の総(すべ)てを占領することは出来ない...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...占領するからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...なんともいえない切迫した空気がこの空地を占領する...
久生十蘭 「魔都」
...台湾や小笠原あたりを占領するかもしれんぞ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...通路(パセイジ)に面した右舷(ポウルド)の一室を料理人(クック)と仕官ボウイと為吉が占領することになった...
牧逸馬 「上海された男」
...最後の「ネーアナタ」と「止むを得ぬ」とを同時に占領する事が出来るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...幸ひ相客(あいきやく)が無いので広い涼しい部屋を一人(ひとり)で占領する事となつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...英国人は旅行中座席を独りで占領すると言った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...従って私の意識を占領する度数が非常に多い...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...元来イスラムは東方のローマ属州を占領すると共にそこに残存したギリシア文化を熱心に吸収した...
和辻哲郎 「鎖国」
...インドから艦隊を呼んでこの国を占領するであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
...安土城を掠奪占領することを主たる仕事としたのであって...
和辻哲郎 「鎖国」
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