...私はそれを冗談として取り消してしまおうと思いました...
伊藤野枝 「「別居」について」
...都合によると、北海道にとどまることが出來るかも知れないが、それにしても、妾と手を切るのは勿論、お前を受け出してやると云つた約束も、この場合、取り消しだ、と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...後で慌てて取り消した...
海野十三 「俘囚」
...砂糖店側でも一千箱の予約註文だけは取り消してもらいたいと頼んだ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...慌(あわ)てて取り消したことがあったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今更取り消したって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...なんならもう一度職員会議をひらいて取り消してもよろしい...
壺井栄 「二十四の瞳」
...忽ち半休取り消しという眼に合おうというわけだ...
戸坂潤 「社会時評」
...――もう少し行くと若狭(わかさ)の国へ出る所だそうです」「そう早く若狭へ出るものか」と甲野さんはたちまち前言を取り消した...
夏目漱石 「虞美人草」
...新聞で廣告して取り消してやらうかと云つたら御免と云ふてきました...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...是非取り消してくれと請求に及んだ...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...片方は取り消してもらったことは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...一通は取り消してもらったことは申すまでもない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...私が立候補を取り消したあとで...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...俺が押しかけてブレナム号の出走取り消しを迫ったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...余は前議を取り消して今度は転居中止の議を提出せん心組なり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...指定工場を取り消しになったりしないとも限らんから...
三好十郎 「その人を知らず」
...あとから取り消したか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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