...早速(さっそく)苅りとることに気がつかなかった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ここに遂に兄ひ訖りて、次に弟はむとする時に、詠(ながめごと)したまひつらく、物(もの)の部(ふ)二の、わが夫子(せこ)が、取り佩(は)ける、大刀の手上(たがみ)に、丹書(にか)き著け三、その緒には、赤幡(あかはた)を裁ち四、赤幡たちて見れば、い隱る、山の御尾の、竹を掻き苅り、末押し靡かすなす五、八絃(やつを)の琴を調(しら)べたるごと六、天の下治(し)らし給(た)びし、伊耶本和氣(いざほわけ)の天皇七の御子、市の邊の押齒の王(みこ)の、奴(やつこ)、御末(みすゑ)八...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...苅りし小草に倒れ伏し...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...中日が総出で道路の草苅りだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...十五六のが草苅りに往つてたのを...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...三角洲に生えた丈の長い草を苅りに...
葉山嘉樹 「氷雨」
...雉等が苅り詰められて最後の一株まで残り匿(かく)るるが...
南方熊楠 「十二支考」
...スイスの一部では最後の稈(わら)一攫(つか)みを苅り取った人を麦の山羊と名付け...
南方熊楠 「十二支考」
...苅り手競うてこれを捕う...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ少しも苅りませぬ」と厨子王は正直に言った...
森鴎外 「山椒大夫」
...突然柴苅りに往きたいと言うのをも訝(いぶか)しがって...
森鴎外 「山椒大夫」
...柴を苅りにやるのだそうで...
森鴎外 「山椒大夫」
...柴苅りに往くからは...
森鴎外 「山椒大夫」
...五月に萱(かや)を苅りに行くとき...
柳田国男 「遠野物語」
...五年三年の前から心がけて苅りためておくか...
柳田国男 「母の手毬歌」
...遠い山の上などに苅りに行かねばならぬことになる...
柳田国男 「母の手毬歌」
...秋はまたすっかり苅り取ってしまわねばならぬ...
柳田国男 「母の手毬歌」
...里は稻苅りに忙がしい...
吉江喬松 「山岳美觀」
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