...取り沙汰が喧(やかま)しくなるという風で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...女房衆のお泣きになるお声や見物人の何や彼(か)やと取り沙汰するのを聞いていたのでござります...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...よも御無事では済むまいなどゝ申す取り沙汰がぽつ/\世上に流布(るふ)いたしまして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...おとおりを待ちかまえていらっしゃると申す取り沙汰がもっぱらでござりましたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...当時新聞各紙でも秘密結社の犯行かと取り沙汰されたなと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...云うまでもなく取り沙汰される公の識見乃至常識と信念力とも...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...東京の第×区から立候補しそうな取り沙汰(ざた)があったのが...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...彼らの幾人かが石ノ巻に奔(はし)ったとも取り沙汰(ざた)されていた...
本庄陸男 「石狩川」
...それに関する町の人の取り沙汰をキスに話した...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...そのために家までも作ったと派手(はで)な取り沙汰(ざた)などをされるのは苦しいことであると薫は思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...本卦返りのこの齢まで通してきた師匠の独りぐらしをあれこれと取り沙汰しているようであるが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...などと取り沙汰をするものもある...
矢田津世子 「凍雲」
...人びとが取り沙汰する自殺の理由などは...
山川方夫 「演技の果て」
...あとでの取り沙汰では...
吉川英治 「私本太平記」
...確実なところから洩れた取り沙汰です」「でも...
吉川英治 「私本太平記」
...主上へ御進言申したとかいう取り沙汰もある折に」「正成が」義貞のひとみに...
吉川英治 「私本太平記」
...家中の取り沙汰は...
吉川英治 「新書太閤記」
...その当時の隠れない取り沙汰では...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??