...今までに奪われて居る商権は取り止めて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...中は珍しくもたわいのないことが取り止めもなく書き連ねてあるに過ぎなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...又いろいろな取り止めのない臆測(おくそく)が生じて来るのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...取り止めもなく声を出しながら考えるという行き方」であったと評している...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...取り止めにしていいわ...
豊島与志雄 「春盲」
...取り止めもない断片的なもののようでもありましたし...
豊島与志雄 「渡舟場」
...出発三日前に急に取り止めることになった...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...取り止めのない顔で日暮れを待ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一向取り止めなくなって...
久生十蘭 「魔都」
...先生は造士館入学を取り止め...
武者金吉 「地震なまず」
...お取り止めの石ださうであるが...
室生犀星 「名園の落水」
...ただ取り止めもない事ばかり認めているようで御座います...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...世にも取り止めのない...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...やう/\に取り止め候ひしとか承り及びて候...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お取り止めもなりますまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それからおよそ半刻(とき)ぐらいの間というもの、取り止めもなく、彼のふく尺八は、彼の煩悩(ぼんのう)を虚空へ遊ばせていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...取り止めそうな様子でございますから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...のみならず狂乱に近くなった彼女は取り止めのない言葉を口走ると共に肌身離さぬ短剣をスラリと引き抜いて我れと我が咽喉(のど)に擬した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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