...お蔭で生命(いのち)だけは取り止めた...
薄田泣菫 「茶話」
...一向取り止めのない判らない論文がよくあるものである...
戸坂潤 「読書法」
...六 ニッポン・イデオロギー――日本精神主義・日本農本主義・日本アジア主義一日本主義・東洋主義乃至アジア主義・其他々々と呼ばれる取り止めのない一つの感情のようなものが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...取り止めもない断片的なもののようでもありましたし...
豊島与志雄 「渡舟場」
...取り止めの無い考えで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...辛(から)くも命を取り止めたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...などゝ取り止めもないことをつぎ/\と思つてゐた...
平山千代子 「「みの」の死」
...私が辛くも取り止めました...
牧野信一 「初夏」
...自分の存在を彼らに知らせようとする瓦(かわら)を積んでは崩(くず)すような取り止めもない謀略(はかりごと)が幼い胸中に幾度か徒事(あだ)に廻(めぐ)らされたのであったがとうとう何の手段(てだて)をも自分からすることなくある日崖下の子の一人が私を見つけてくれたが偶然上を見た子が意外な場所に佇む私を見るとさもびっくりしたような顔をして仲間の者にひそひそとささやく気配だった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...詩の功徳で危い生命を取り止めたエルプル Erpr や...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...先生は造士館入学を取り止め...
武者金吉 「地震なまず」
...「もう取り止めたようですね...
室生犀星 「童子」
...お取り止めの石ださうであるが...
室生犀星 「名園の落水」
...ただ取り止めもない事ばかり認めているようで御座います...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...只いろいろと取り止めもない夢のような事を考えている...
夢野久作 「暗黒公使」
...そんな風でどこが悪いといって取り止めた事は一つもなかった上に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...きょうの軍議によって決定した出陣のことはにわかに取り止めるという旨を...
吉川英治 「新書太閤記」
...命だけを取り止めて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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