...二階から降りて来て取り次ぎに立った愛子がやがて六畳の間(ま)にはいって来て...
有島武郎 「或る女」
...自ら進んで省作との間に文通も取り次ぎ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...平常テレビの「ダイヤル一一〇番」をヒイキにしているその取り次ぎ嬢は...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...取り次ぎは出て来ない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...奥様へお取り次ぎして頂きたいと云って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...女中が出ての取り次ぎによると「俳句をおやりになるAさんというかたがお見えになりました」というのである...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...朝に夕に浦上復興を祈る私どもの声を神さまにお取り次ぎくだされるは聖母マリア...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...取り次ぎをまちがえるのは...
羽仁もと子 「女中訓」
...取り次ぎをするようにというのは...
羽仁もと子 「女中訓」
...取り次ぎの男を紹介する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...御息所の病室とここを通う取り次ぎの女房の往復の暇どる間を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮へいろいろとお取り次ぎもさせたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな扱いを私になさることはいいことだろうか」取り次ぎによって夕霧はこう妻を責めた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫は宮へ取り次ぎをもって申し上げさせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これまでのようにして話し合いたいと取り次ぎの女は薫の意を伝えて来るのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ今お話のようなとんでもない事件がありますれば私の耳にはいっていぬはずはございませんとお取り次ぎをもって申していただいて来ました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...血族の者とお認めくださいましておっしゃってくださいますあなたは頼もしい方に思われます」取り次ぎの者に言うというふうにでもなしに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やはりその婆様の取り次ぎを頼む方が...
柳田國男 「日本の伝説」
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