...怪談などの取り扱うところであるが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...猩紅熱を取り扱うときには稀にしか述べられないが...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...いかに私が表面に立って師匠没後の仕事を取り扱う責任を持つとはいえ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかし種々の事情から在来の日本式家屋で生活している我々は日常生活の一要素として西洋画を取り扱うことが出来ない...
津田左右吉 「芸術と社会」
...若い青年男女に対する映画の生理的効果を研究するのは将来内務省か文部省かのどこかの局ないしは課で取り扱うべきだいじな仕事の一つになるかもしれないのである...
寺田寅彦 「映画と生理」
...この形式を取り扱う学問は今の意味に於て論理学の名に価するわけである...
戸坂潤 「科学方法論」
...結局同じく自然を取り扱う限りに於て自然科学にぞくすると云うことが出来るわけである...
戸坂潤 「科学方法論」
...例えば社会学乃至社会科学は、従来精神科学であるのか自然科学であるのか判然としなかったが、その方法が自然科学的である限り(即ち対象を一様に等質的に且つ個々の場合に就いてではないという意味に於て連続的に、取り扱う限り)、正に「自然科学」にぞくする...
戸坂潤 「科学論」
...寧ろ多くのカント学徒によればカントのアプリオリ説は心理発生的な意味でのアプリオリではなくして論理的な関係を取り扱うものなのである...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...筆者の個性と取り扱う対象の相違とによって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...物理学が或る一定の方法――方法という意味を最も正当に広く解するとして――に基いて一定の対象を取り扱うのであるとすれば...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...自然科学を一般に取り扱うに際して何故物理学を標準として好いか...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...最もプリミティヴに取り扱う立場であり...
中井正一 「美学入門」
...向うにも一人前として取り扱うのが気の毒だという遠慮がある...
夏目漱石 「思い出す事など」
...百姓・町人を取り扱うこと目の下の罪人のごとくし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この九十人の社中は自分にて事務を取り扱うことなしといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この人をどう取り扱うべきであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わが国の古墳時代の造形美術として取り扱うことができるのである...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??