...策略を以て税を取り得ない...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...この際いくらでも示談金の取り得だというような軽薄さで眼前の小利に惑わされたら百年の悔いをのこす...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...三楽の如き人が一国も取り得ざるが不思議なる也と...
大町桂月 「秋の筑波山」
...尤も×××××は×××イデオロギーであって、特別にオフィシャルな形を偶々取ったものに他ならないが、問題は、そういう特別にオフィシャルな形を取った、或いは取り得た、当の基底が何か、ということにあるので、夫は社会の一方に於ける通念というようなものなのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ようやく聞き取り得るのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼が確かに見て取り得た唯一のことは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...第一の手段も第二の手段も取り得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...如何なる形体をも取り得ないものであり...
豊島与志雄 「文学以前」
...雑然たるささやきのような隣室の響きを彼は聞き取り得ただろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...当時警察は意のままの行動を取り得なかったことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗闇(くらやみ)のために妙に悲痛に聞こえる次の対話をそっくり聞き取り得た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...テナルディエも彼を見て取り得なかったろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...又山形縣の人より贈來りし干柿あれば四五日の間は平日の如く箸を取り得べし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...延徳三年の五月までおよそ二か年間に催促して取り得た総額は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...何ひとつ取り得のない一介の国際的ルンペン...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...少くとも五年ごとには受取り得よう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分が取り得た態度――即ち自我と自分の作品との関係の本質や...
三好十郎 「恐怖の季節」
...もとより信を取り得れば不退転の人とはなろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
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