...さっそく電報を打っていちばん早い船便で取り寄せる事ににしましたから不日着荷(ふじつちゃくに)する事と思っています...
有島武郎 「或る女」
...そして三縁亭(さんえんてい)から三皿(みさら)ほどの料理を取り寄せるようにいいつけて座をはずさした...
有島武郎 「或る女」
...取り残して来た原稿料の一部を僕がたびたび取り寄せるので...
岩野泡鳴 「耽溺」
...黄寺にある満洲経をどうか日本に取り寄せることが出来れば取って戴くことを願うということを時の宮内大臣に申し送った...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...衣裳は倫敦(ロンドン)から取り寄せる...
谷譲次 「踊る地平線」
...柿内さんとこい電話かけて揃いの着物取り寄せるよりしょうがないでしょ」と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...安いものは早速取り寄せる...
戸坂潤 「読書法」
...シャンパンを取り寄せるやらして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...シードを取り寄せる関係で...
外村繁 「落日の光景」
...――二合とか三合とか小刻みに取り寄せるのは...
豊島与志雄 「囚われ人」
...彼が自宅から取り寄せる手間(てま)と時間を省(はぶ)くため...
夏目漱石 「行人」
...家から金を取り寄せる気でいた...
夏目漱石 「それから」
...決着をつける唯一の方法は原本証書を取り寄せることだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ブラドンが陰にあって一日も早く現金を取り寄せるようにアリスを急(せ)き立てたようすが...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...一行は浜べから引き上げようとするのであったが笠を取り寄せる間もない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人らの調製した薫香(くんこう)も取り寄せる使いが出された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...塙保己(はなはほき)一から取り寄せる書籍の残の事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遠い国元から取り寄せる品としては...
柳田国男 「雪国の春」
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