...その時分は人物を大きく描かず風景と取り合わせた傾向のものが多かったようどす...
上村松園 「栖鳳先生を憶う」
...しかしそのぼやけた古画と暗い床の間との取り合わせが如何にもしっくりしていて...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...われわれは広重(ひろしげ)でも北斎(ほくさい)でも歌麿(うたまろ)でもそれぞれに特有な取り合わせの手法を認めることができるであろう...
寺田寅彦 「映画芸術」
...文芸春秋)三「青い天使」と同日に「モンテカルロ」を見たのもおもしろい取り合わせであった...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...ところどころに孤立したイタリア松と白く輝く家屋の壁とは強い特徴のある取り合わせであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...潜在的であるゆえにまた俳諧の無心所着的(むしんしょじゃくてき)な取り合わせ方は夢の現象における物象の取り合わせに類似する...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...やはりいろいろのものを取り合わせ...
寺田寅彦 「ラジオ・モンタージュ」
...」「盗んだものが実に妙な取り合わせだった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...お好みの取り合わせを有つナチ哲学が出来上るだろう)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一皿の野菜という取り合わせを一度食して以来...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...重ねの取り合わせの特にすぐれた物を選んで贈ったのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...よいように取り合わせてお使いください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この家(うち)ではこんな普通の衣服の色の取り合わせをしたりすることが長くなかったのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただそういうさまざまの趣向の取り合わせの中において...
柳田国男 「海上の道」
...襟や着物の取り合わせ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...必然過ぎるくらい必然的な取り合わせでは御座いますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これに準社友の芋倉長江画伯を取り合わせると古今の名コンビで...
夢野久作 「呑仙士」
...この三種類の鼻の表現を取り合わせて人間らしい高さと恰好に加減して行くところに...
夢野久作 「鼻の表現」
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