...今日のジャーナリズムの形態は取りも直さずブルジョア・ジャーナリズムであったが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...というのは取りも直さずこうである...
戸坂潤 「科学方法論」
...だがそうすることが取りも直さず他の高いオーダーに於ては...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...――こういう誤りを犯す原因は併し取りも直さず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...取りも直さず吾々によって論理と名づけられる処のものだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...マルクス主義の哲学が取りも直さず之である...
戸坂潤 「辞典」
...併しそれは取りも直さず...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...つまり同人雑誌は取りも直さず文芸雑誌に他ならぬという次第だが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...と云えばそれは取りも直さず放送協会と放送局に君臨する言論統制の権威のおかげであることは云うまでもない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「存在」ということはそれ自身取りも直さず「人間」の存在そのものでしかない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...取りも直さず自分自身の人格の社会的成長になるのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...拾五円方(がた)人のために尽しているという訳で取りも直さずその拾五円が私の人に対して為し得る仕事の分量を示す符丁(ふちょう)になっています...
夏目漱石 「道楽と職業」
...返しに來た野郎が取りも直さず盜んだ野郎つて事になりますね」「まアね」「ようし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この一策は取りも直さず内行防禦の胸壁とも称すべきものなり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...――自分がたつた今罵倒したあの厭な文学々生が取りも直さず自分の姿である気がして...
牧野信一 「渚」
...大道に匍匐(ほふく)して自転車に傷つけられ、田畑に踏み込んで事を起こし、延いて双方親同士の争闘となり、郷党二つに分かれて大騒ぎし、その筋の手を煩わすなどのこと多きは、取りも直さず、灰を市に棄つるを禁ぜずして国中争乱絶えざるを致すと同じく、合祀励行の官公吏は、故(ことさ)らに衢に灰を撒きて、人民を争闘せしむるに同じ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...……すなわち……その『狂人の解放治療』と申しますのは、本年の二月に、正木先生が当大学に赴任されましてから間もなく、その治療場の設計に着手されましたもので、同じく七月に完成致して、僅々(きんきん)四箇月間の実験を行われました後(のち)、今からちょうど一箇月前の十月二十日に、正木先生が亡くなられますと同時に閉鎖される事になりましたものですが、しかも、その僅かの間に正木先生が行われました実験と申しますのは、取りも直さず、貴方の過去の御記憶を回復させる事を中心と致したもので御座いました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「心の色が鼻にうつる」という事は取りも直さず鼻の表現の事であります...
夢野久作 「鼻の表現」
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