...今となっては相手の背(せな)からさっき擡(もた)げた大盤石(だいばんじゃく)を取りのける事が出来るかどうか...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...壊れた壁を一つでも取りのけるがいい」喧(やかま)し屋の支配人足立(あだち)は...
海野十三 「○○獣」
...いきなりその風呂敷を取りのけると...
江戸川乱歩 「悪霊」
...綿を取りのけると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この岩を取りのけることができるかもしれません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...それを取りのけるとプウンとデシンらしい強い臭いがする...
大杉栄 「獄中記」
...室の中の道具を、他の室に移すとする……例えば、箪笥だとか戸棚だとか、長くいつも同じ場所にあった道具を、俄に取りのける...
豊島与志雄 「裸木」
...三百三十三匹をぜんぶ取りのけるまで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...このいろんな仕切りのついた上置(うわおき)をそっくり取りのけると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その本を取りのける機會は...
堀辰雄 「不器用な天使」
...崖くづれを取りのける仕事に加勢しようともしないで...
三好十郎 「おスミの持参金」
...困るよ」スミ「へえ……」○崖くづれを取りのける工事をやつてゐる一群の方から...
三好十郎 「おスミの持参金」
...取りのける音)垣の外の街道を激しい音をたててバスが通り過ぎて行く...
三好十郎 「鈴が通る」
...後で再びそれを取りのけるという工夫の外は知らなかったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お初には自分から取りのけるということが出来ない...
矢田津世子 「神楽坂」
...フチカタマイ農家で自家用に取りのける米を...
柳田國男 「食料名彙」
...フチカタマイ農家で自家用に取りのける米を...
柳田國男 「食料名彙」
...わたしはその皿を取りのけると...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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