...その場を取りつくろう世辞をいって怒った風(ふう)も見せずに坂を下りて行った...
有島武郎 「カインの末裔」
...仕方がないから「昨夜から腹を壊しまして」といってその場を取りつくろうと主任はギイギイ云う壊れかかった回転椅子の上に急に反り身になって...
海野十三 「深夜の市長」
...この場合あまり適切とは思えない叱咤(しった)の言を叫び威厳を取りつくろう為に...
太宰治 「乞食学生」
...急にどう取りつくろう術(すべ)もないでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...破れて垂(た)れさがっている服の胸や腰のあたりを取りつくろう態度と手つきも...
三好十郎 「胎内」
...公然の罪悪を取りつくろうために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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