...町の人々は相談してああして置いてもなんの役にもたたないからというのでそれをとかして一つの鐘(かね)を造ってお寺の二階に収める事にしました...
有島武郎 「燕と王子」
...わが地球兵団は果して宇宙の強敵に対して必ず勝利を収めるだけの自信があるだろうか...
海野十三 「地球発狂事件」
...夕方かけて太陽がその勢力を収める頃にもう一度バリバリ音を立てた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それが場合に応じて極めて微妙な調剤を行って好果を収めるらしいというのである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...初めて統制主義の実果を収めることが出来た...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...水に酒を和して叮嚀に洗骨して別に造ってある石室(せきしつ)の墓に収める習俗を生むようになったのである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...罰金を収めるために...
火野葦平 「花と龍」
...丸く収めるために必要なことは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...寛恕と慈悲とをもってすればどれほどの名誉と衆望と同情とを収めることができるかを語り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...降人を収めること十五万...
吉川英治 「三国志」
...無人の野を収める如く...
吉川英治 「三国志」
...彼らに兵を収めるように...
吉川英治 「三国志」
...たどりついた一寨(さい)――宕渠寨(とうきょさい)のうちへ味方を収めると...
吉川英治 「三国志」
...趙雲はようやく敗軍を収めることができた...
吉川英治 「三国志」
...その金利を年々収めることにしたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを手に収めることすら忘れているようだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...結局酋長は毎年真珠百マルクの貢を収めることに定められ...
和辻哲郎 「鎖国」
...しからば全収穫高を収めるとする『義解』の解釈は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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