...時間と能力との関係によつてこの集に収めることの出来なかつたのは甚だ遺憾(ゐかん)である」とも云つてゐる...
芥川龍之介 「日本小説の支那訳」
...よほど経済的に少なく労して多く収めることを主にしなければいかぬ...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...市政府をわが手に収めるところにあり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...夕方かけて太陽がその勢力を収める頃にもう一度バリバリ音を立てた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこで楽屋の内部をはじめて堪能(たんのう)するほど眼に収めることができた...
高見順 「如何なる星の下に」
...その契約の定額以上に人民から搾取したものはことごとく自己の懐に収めることが出来た収税吏...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...終局に於て大金融資本主義の延長という成果を収めるのに成功しそうに見える比較的有利な手段が之なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自分一個の手に収めることでなければ折角集中した著作物が散々の犠牲になるということを見て取らざるを得なくなったものだから...
中里介山 「生前身後の事」
...都合のいゝ効果を収める事が出来たかも知れない...
夏目漱石 「それから」
...これに反して自然主義から云えば道義の念に訴えて芸術上の成功を収めるのが本領でないから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...第二次大戦後にカフカ全集の一巻として収めるために編集したのは彼である...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...ただ財産を官に収めるのと...
穂積陳重 「法窓夜話」
...うまく収めることができます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...鞘(さや)に収めると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この本に収めるに当たって全部書き改めた...
武者金吉 「地震なまず」
...悉(ことごと)く鳥打帽の下に収めるのは不可能で且つ不自然である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...勝ちを収めることを思わねば」「待て……」後醍醐が仰せられた...
吉川英治 「私本太平記」
...その金利を年々収めることにしたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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