...むかし李夫人のあらはれし反魂香もかくやと見ゆる夕べの空...
大町桂月 「常磐の山水」
...反魂香と云う七つ葉なぞが茂って居る川沿いの径(こみち)を通って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...反魂香(はんごんこう)の黄や沢桔梗(さわぎきょう)の紫や其他名を知らぬ草花が霜枯(しもが)れかゝった草を彩どって居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...反魂香(はんごんかう)の黄や澤桔梗の紫や其他名を知らぬ草花が霜枯れかゝつた草を彩どつて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...これは反魂香(はんごんこう)の力でも呼び生かす術(すべ)はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「私は反魂香(はんごんこう)の話をしようと思います...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...或る種の香を焚くと、思う人の俤(おもかげ)が目の前に現れるという、あの反魂香です...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...反魂香の煙の中から美しいお園の媚態お園がお手討になった――その日のうちに...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...此処に反魂香(はんごんこう)を持参いたして居ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...来れば座も定まらぬうちから、反魂香を焚いて、即座にお園の美しい姿を現してくれます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...尼の焚いた反魂香は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...祈りだしたのとちがいますか」「反魂香(はんごんこう)ですか? まさか」伊沢の細君が...
久生十蘭 「蝶の絵」
...六時開始でその続き、反魂香を焚いて、五右衛門・弁慶・小町にナポレオンの霊が出るところ、終ったのが十時...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』の戯曲(じょうるり)に...
南方熊楠 「十二支考」
...支那(しな)の昔にあったという反魂香(はんごんこう)も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...反魂香(はんごんこう)の煙が描いたという影像だけでも見る方法はないかとこんなことばかりが薫には思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...唯一の呼び物は「反魂香」の吃又(どもまた)...
山本笑月 「明治世相百話」
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