...漠然とした反抗的な心もちは...
芥川龍之介 「仙人」
...意識的な反抗的な好色――かういふものがその素質と官能との純真を累ひして...
阿部次郎 「帰来」
...小鼻のあたりに現われる過度の反抗的な表情...
相馬泰三 「六月」
...わざとこの孤独な生活に生きようというような反抗的な考えも起こった...
田山花袋 「田舎教師」
...そしてそれから一層親爺に反抗的な態度を取るようになった...
徳田秋声 「縮図」
...彼は反抗的な気持ちになって...
豊島与志雄 「子を奪う」
...ますます彼の反抗的な心はおのれの独立を感ずるのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女も口を噤んで反抗的な態度を見せた...
豊島与志雄 「理想の女」
...しかしさう云ふ反抗的な気持ちで此男に逢ふが否や...
長與善郎 「青銅の基督」
...少し反抗的なお仲の肘(ひじ)を取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掃除(さうぢ)もしなきやなりませんし」妙に反抗的な調子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反抗的な色がこの小娘の顔にありありと浮かぶのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わざと反抗的なことを云つてしまつたりする...
平山千代子 「お泊り」
...お前が私に対する反抗的な気持からあまりにも向う見ずな事をしようとしているのを断然お前に諌止(かんし)しなければならないと思った...
堀辰雄 「楡の家」
...なにか反抗的な奇矯なところがあるらしく思っていたのである――その尊敬の中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...小屋もの、女芸人とあざけられて、人並の恋さえゆるされなかった世界に、少女時代をすごした彼女は、むしろ反抗的な、争闘的なものをふくんでいない愛情なら、決して欲しくないような気さえするのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それが反抗的な、執念深いような強い目つきの中にも読まれた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...反抗的なものに見える...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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