...そんないらいらしい反抗的な心持ちさえその場合起こらずにはいなかった...
有島武郎 「或る女」
...社会乃至世間に対してもつと批評的な気分、反抗的な気分、更に進んで戦闘的な気分(文壇の上の争ひではない)があつて然るべきである...
田山録弥 「半日の閑話」
...いたずらに反抗的な態度に出で...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...ブラックヒース★へ馬車を曳き戻そうという反抗的な意思をもって...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...反抗的な甘えたお今の気分には...
徳田秋声 「爛」
...貴族的で反抗的な氏によればそう単純には行かない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...クリストフが万人にたいしまた万物にたいして取っていた反抗的な態度は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よそよそしい酷(きつ)いほとんど反抗的なある眼つきを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...主人を逐(お)うた現在の政府に対してことごとに反抗的な態度を執っている...
中島敦 「弟子」
...曾て一度も反抗的な態度を執ったことがない...
中島敦 「光と風と夢」
...少し反抗的なお仲の肘(ひじ)を取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掃除(さうぢ)もしなきやなりませんし」妙に反抗的な調子が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掃除もしなきゃなりませんし」妙に反抗的な調子が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前が私に対する反抗的な気持からあまりにも向う見ずな事をしようとしているのを断然お前に諫止(かんし)しなければならないと思った...
堀辰雄 「菜穂子」
...小屋もの、女芸人とあざけられて、人並の恋さえゆるされなかった世界に、少女時代をすごした彼女は、むしろ反抗的な、争闘的なものをふくんでいない愛情なら、決して欲しくないような気さえするのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...嘗て彼の幼い魂にこびりついた反抗的な功利の念は...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...なにかしら反抗的な感じで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...かつてない反抗的な血がじくじくと骨の髄(ずい)から吹き出して来るのを覚えた...
吉川英治 「剣難女難」
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