...彼女等は母校と校長にもゆるやうな反感を持つてゐた...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」
...敵意を持たないまでも不満を抱き反感を持つようになる...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...自分は却つて、何を、と反感を持つた...
武田麟太郎 「現代詩」
...女人に反感を持つてゐるのは誰だい...
種田山頭火 「其中日記」
...硯友社同人の持つた一種通がつたイヤミと言つたやうなものに対しても反感を持つ人がかなり多かつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...もし本気になって人民戦線に反感を持つものがいるとしたら...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...坊さんが富永に對し酷く反感を持つた時分の言ひ傳へであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...現在に反感を持つもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなりの根強い反感を持つてゐることを隱さうともしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...へエ」此男は妙にお安といふ女に反感を持つて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一種の反感を持つてゐたものだ...
林芙美子 「浮雲」
...イヽ気になつて落着いたらしい延子の高びしやな感情に反感を持つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...この辺りには篠谷に反感を持つてゐる多くの率直な漁夫がゐて...
牧野信一 「南風譜」
...面白がつてゐるかのやうな飲んだくれ連中に反感を持つてゐた...
牧野信一 「山彦の街」
...自分は將軍の芝居氣の多かつた事には反感を持つて居たけれど...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それは憎むとか反感を持つからではなく...
山本周五郎 「さぶ」
...それに被告が無智であればあるほど富貴な蕩児に反感を持つたにちがひないとの前の自分の推断は...
横光利一 「マルクスの審判」
...また流行するものに対して常に反感を持つというわけでもなく...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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