...が、綾子は反対に、何かと言っては圭太にやさしい眼を向け、話しかけてさえくるのだ...
犬田卯 「橋の上」
...帰り途(みち)とは反対に公園の中へと入って行った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...この精神と正反対に位するものは迷信である...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...鉄へ反対にメガタに彫って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私の思惟がこれをこのようにするというわけではない、すなわち何らかのものに或る必然性を賦課するというわけではない、かえって反対に、ものそのものの、すなわち神の存在の、必然性が、これをこのように思惟するように私を決定するからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...主人と反対に、夫人はいつも溢れさうな愛嬌があつた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...ひょっとすると自分は英雄になったのかも知れない、或いは神様に之から祭られるのかも知れない、それでこんな特別な着物を着なければならぬのかも知れないとも考えられたが、併し反対に、自分が今決死隊か何かで、又死刑囚か何かで、それとも又祭壇に捧げられる犠牲か何かで、皆んが責任を自分になすりつけるために、自分を飾り立てているのではないかしら、という心配もしないではいられなくなって来た...
戸坂潤 「社会時評」
...その反対に、以前は坂下にあって見えなかった人家がせり上って来て、眼前に現われたのである...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...こういう性質(たち)の人と正反対に生みつけられた彼は...
夏目漱石 「明暗」
...反対に、不幸だとさえ思っていたが、その不幸は、キャラコさんが考えていたよりも、もっとひどいものだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...細君の琴子のほうは阪井と反対に見るから嫌悪の情を催すような不快な肥満のしかたをし...
久生十蘭 「ハムレット」
...語気は反対に――われながら統御しかねるほどしらじらしかった...
本庄陸男 「石狩川」
...――ところが反対に娘はこのごろになって以前よりずっと瘠(や)せ...
室生犀星 「不思議な国の話」
...これとは反対に、余分の労苦を費して、兄も私も結局得る所のなかったのは、母方の大叔父にあたる尾芝俊明という人の事蹟であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...個人の体格や健康とは反対に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...反対に余の描いたあの地方への道は全く確実なのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...カブラルの反対にもかかわらず彼はあくまでも日本人の教育に重点を置こうとした...
和辻哲郎 「鎖国」
...その反対に庶人に対しても人才簡抜によって官吏となる道を開いた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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