...辰子は姉とは反対に兄にも妹にも同情していた...
芥川龍之介 「春」
...諸遊星の回転方向が太陽のそれと反対になり...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...またそれと反対に...
海野十三 「宇宙戦隊」
...将監とは反対に村のほうへにげてたすかった...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...見てくれのよさとは反対に...
徳田秋声 「縮図」
...これは決して一握りの机上の空論家の反対には止まらなかったのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...世界観は人生観(この言葉の方は反対に妙に無組織な情緒的表象をさすのが習俗のようだ)と同じように...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...私は反対にまた彼女に惹きつけられそうだった...
豊島与志雄 「黒点」
...フランスの通俗派とまったく反対に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして家族が増すと反対に...
豊島与志雄 「碑文」
...彼(かれ)は又反対に...
夏目漱石 「それから」
...だが反対にもし、ホーマーが実の英雄であったならば、おそらく彼は、そうした詩など書こうともしなかったろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...わたしの食欲をそそらないで反対にげんなりさせてしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これらの美徳と反対に行動し...
矢部貞治 「政治学入門」
...それとは反対に植込みの中へ身をかくし...
吉川英治 「江戸三国志」
...淀君の生活は、彼女とは反対に、それから遽(にわか)な爛熟(らんじゅく)を迎えた花のように咲けるだけ狂い咲きに咲いて、そして、元和(げんな)元年の夏の陣に、大坂落城の炎(ほのお)に散った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...(……来ているかどうか?)清吉は、心とは反対に、足を弛(ゆる)めて近づいて行った...
吉川英治 「春の雁」
...反対にぼくらは親から叱られて家庭の隅で小さくなっているのがオチであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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