...必らずしも哲学研究の擅場とするにも及ぶまい...
市島春城 「読書八境」
...利害の関係が直ちに極細微の事も世界に及ぶというが如き有様である...
大隈重信 「外交の方針」
...こゝまで及ぶ者は多からざるに...
大町桂月 「春の郊外」
...茶人たちは全く各人個々の鑑賞力の及ぶ範囲内の物のみを収集した...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...名案なきかと相談に及ぶ始末であつた...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...かくてこれらの物體から精神の本性に推し及ぶものは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...或いはもっと瑣末なものを勘定に入れれば八〇〇種以上に及ぶのであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...三國志の所載以外に及ぶこと...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...世の噂は七十五日といはるるに心中沙汰のみ世に永く語り伝へらるるはこれ畢竟(ひっきょう)小説戯曲の力による事近松門左衛門が浄瑠璃の例を引くにも及ぶまじ...
永井荷風 「桑中喜語」
...甲冑着用に及ぶべし」との動議を提出したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...殺した證據は一つもないんだから檢屍にも及ぶまい」「誰がやつたんでせう」「それが判りや」二人はそんな事を言ひ乍ら柳原へかゝらうとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...問責の拙者が身上に及ぶこと数日を出でぬであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山中をさまようて危害の身に及ぶに心づかず...
柳田国男 「山の人生」
...明けがたに及ぶことも覚悟しなければならなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...只今御覧になりました『大英百科全書の暗記筆記』なぞの遠く及ぶところでは御座いませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...めんみつな審議に及ぶと...
吉川英治 「私本太平記」
...暴威を振わせたとも聞き及ぶが」「その儀は...
吉川英治 「平の将門」
...手の及ぶ限り知人たちにも頼んであちこちと探した...
若山牧水 「樹木とその葉」
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