...「荷物までも入院させるには及ぶまい」と云ふと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...凡そ十間四方に及ぶ...
大町桂月 「川魚料理」
...それが、大雨に及ぶと、山水が一時に注ぎこんできて、全面的に河となる...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...蕪菁を作りて之が料に充つ故に末節之に及ぶなりまつがさ集(一)七月廿六日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...またために全体に悪影響(あくえいきょう)の及ぶ憂(うれ)いがなければ...
新渡戸稲造 「自警録」
...男の力にはもとより及ぶべきもありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...蒸し殺されたのかも知れない」「檢屍便覽には尻を見ろ――とありますね」「それには及ぶまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子生れてすでに成人に及ぶの後は...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...わざわざ廃止案を出すにも及ぶまい位のことで...
穂積陳重 「法窓夜話」
...もうこれだけいっただけで説明にも及ぶまいとおもうが念のために蛇足を添えるならつまりぞっこんと惚れ込んでいるこの自分の心をうっかり話の途切れに相手に悟られてしまってはならない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...其角の及ぶ所に非ず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...十分に人力の及ぶ範圍を持ちながら袖手傍觀してゐていゝものであらうか...
水野仙子 「輝ける朝」
...天のなす所にして人力の及ぶべきに非ず...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一丈にも及ぶ虎杖(いたどり)の北国から...
三好達治 「測量船拾遺」
...これに及ぶものを求めても...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...六米にも及ぶ喬木なのである...
山之口貘 「梯梧の花」
...いかなる災害(さいがい)が身に及ぶやもしれぬぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...二抱へ三抱へに及ぶそれ等の大きな老木がむつちりと枝を張つて見渡す野原の其處此處に立つてゐる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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