...テエブルの前へ及び腰になった主人の手もとを眺めている...
芥川龍之介 「少年」
...及び腰にそっと覗きこんだ...
芥川龍之介 「老年」
...及び腰になっている...
海野十三 「海底大陸」
...トランクの上に及び腰になって...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...少し及び腰になって...
夏目漱石 「虞美人草」
...見るといつのまにか向き直って、及び腰になって、顔を三四郎のそばまでもって来ている...
夏目漱石 「三四郎」
...少し及び腰になって...
夏目漱石 「それから」
...敬太郎(けいたろう)が梯子段の中途で、及び腰をして、硝子越(ガラスごし)に障子(しょうじ)の中を覗(のぞ)いていると、主人の頭の上で忽然(こつぜん)呼鈴(ベル)が烈(はげ)しく鳴り出した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...中二階に登つて及び腰になると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...及び腰に座布團を引寄せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...及び腰になって後すざりしながら自分を見ているので...
三好十郎 「冒した者」
...及び腰になって首を下げてすかして睨んでいる仙太の沈黙に気押されて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...及び腰になったまま動けなくなった...
山本周五郎 「風流太平記」
...大亀だなと思い、及び腰で、立ってゆくと、ぬるりと何か、足がすべりかけた...
吉川英治 「大岡越前」
...及び腰になって粥(かゆ)の底をなおかきまわしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...及び腰に上半身を中へ入れるやいな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...及び腰で戸をコツコツとやりながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...で、だんだんと、眼鏡のそばを、人が離れてしまったのをよいことにして、宅助は及び腰で、「さてな、どこを最初に、見物しようか」と、小手(こて)をかざして、肉眼で見当をつける...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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