...自分で梳(す)いた小鳥網から叉手網(さであみ)投網...
石川啄木 「刑余の叔父」
...合掌叉手(さす)して南無阿弥陀仏と称(とな)へしむ...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...蜻(とんぼ)を捕えるのと同じ恰好の叉手形(さでがた)の網で...
寺田寅彦 「鴫突き」
...網を張った叉手の二等辺三角形の両辺の長さが少なくも九尺くらいあり...
寺田寅彦 「鴫突き」
...要太の突き出した叉手網(さであみ)はほとんど水平に空(くう)を切って飛んで行く...
寺田寅彦 「鴫突き」
...茹だつた饂飩は叉手(さて)で揚げて手桶へ入れて井戸端へ行つて冷たい水で曝して「しようぎ」へあげる...
長塚節 「芋掘り」
...小笊(こざる)を持(も)つたり叉手(さで)を持(も)つたりしてぢやぶ/\と快(こゝろ)よい田圃(たんぼ)の水(みづ)を渉(わた)つて歩(ある)いた...
長塚節 「土」
...痩せぎすが「こんどはあばれるところを叉手ですくつて見せべえと叉手をつき出したがそれよりもはやく網へくるまつて仕舞つたのですくふ所はとう/\見られなかつたが...
長塚節 「利根川の一夜」
...しかれども叉手をさせば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...鉄製の大きくて岩丈な叉手がはめてある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...叉手の斜めに突き出た...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...叉手などを貴磨と大吉は提げ...
原民喜 「潮干狩」
...叉手温生捷...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「魏書」に「女婦は髪を束ねて叉手髻に作る」とあるのは是れと似た髷では無からうか...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...叉手(さしゅ)して...
吉川英治 「三国志」
...叉手(さしゅ)の礼をしたまま...
吉川英治 「三国志」
...そして叉手(さしゅ)の礼をとって起立していると...
吉川英治 「三国志」
...大地に膝をつき叉手を頭の上にあげて最大な敬礼をした...
吉川英治 「三国志」
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