...又聞き耳を立てても...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...表沙汰にならないといふことを關係者側の人からの又聞きの又聞きで聞いたといふ...
小穴隆一 「二つの繪」
...さうして鼾はすぐ又聞え始めた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...外のものをお書きですか」と三藏は又聞く...
高濱虚子 「俳諧師」
...悦子が晩の食事の時に又聞いたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...又聞いても信用せぬことゝしませう...
徳田秋聲 「媒介者」
...風貌や噂(うわさ)や又聞きにすぎなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「何、何するんでえ」とんとんと、深雪が、廊下の板を叩いた音が、又聞えた...
直木三十五 「南国太平記」
...つい小僧から又聞(またぎ)きでございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...又聞(またぎき)のくせに」と一矢酬いる所なのだが...
中島敦 「虎狩」
...又聞きの話ではない...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...代助は又聞いた...
夏目漱石 「それから」
...これは又聞きであって...
久生十蘭 「魔都」
...又聞レ有二※々之聲一...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...くつろいで涼める夜を片くるしい文句の講釈や口から出まかせの又聞き説法などには過したく無かったのは重々だったけれ共「先生...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ふみ 火の帯、火の波、火の流れ、姿のみえない所から軍歌が地響(じひびき)のように湧き上ってきて……ほら、又聞える...
森本薫 「女の一生」
...又聞きや何かでききまして……参考にもなりますし……つい興味を持ちまして調べましたので……」聴いている記者の胸は躍った...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...祈願の夜籠(よごも)りまでしてもどったとか……そのおり久子から又聞きに聞いてもいた」「それにちがいございませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
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