...又聞く、近年この種の翻案を密に剞(きけつ)に附せしものありと...
芥川龍之介 「骨董羹」
...ひょっとしたらこの話も又聞きぐらいかも知れぬ...
石川欣一 「可愛い山」
...又聞(またぎき)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...又聞き耳を立てても...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...分けても盲人から又聞きした話が主であって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...つい小僧から又聞(またぎ)きでございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それこそ鬼に金棒じゃ」「書物と又聞(またぎき)では歯痒(はがゆ)くてならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...書物や又聞(またぎき)を証拠として主張するのであるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...又聞(またぎき)のくせに」と一矢酬いる所なのだが...
中島敦 「虎狩」
...又聞きの話ではない...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...又聞かない筈もありません...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...一つは花子がもたらした待合「中洲」における印東忠介からの又聞き...
久生十蘭 「魔都」
...――旅びとが又聞いた...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...くつろいで涼める夜を片くるしい文句の講釈や口から出まかせの又聞き説法などには過したく無かったのは重々だったけれ共「先生...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...絶えず新らしい事を知り又聞く事も若いものにとっては大切な事でその事に対する欲も劇しいもんです...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...なんだって?轟 僕も又聞きですからね...
三好十郎 「好日」
...何分多くは何段かの又聞きであったため...
柳田国男 「山の人生」
...父の茶わん屋捨次郎から聞いたはなしの又聞(またぎ)きではないかの...
吉川英治 「新書太閤記」
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