...長州藩では去年の八月、入京を禁ぜられてから、その許しを願うことと、それから例の七卿の復任を許されたいということで、さまざまに建言をするけれど更に御採用がない、この上は兵力を以て京都へ推参して手詰(てづめ)の歎願をするほかはないと、久坂玄瑞(くさかげんずい)、来島又兵衛、入江九一の面々が巨魁(きょかい)で、国老の福原越後を押立てて、およそ四百人の総勢で周防(すおう)の三田尻から、京都へ向って出帆したというものだ」「うむ、うむ」「そのほかに、久留米の神主で、あの慷慨家(こうがいか)の真木和泉(まきいずみ)が加わる、それから中山卿のお附であった池、枚岡(ひらおか)、大沢の三人――中山卿は長州で亡(な)くなられたそうじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...後藤又兵衛と塙(ばん)団右衛門とが乗込んで来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...丁子屋(ちょうじや)の養女になった、又兵衛の末の娘、お富の許嫁者(いいなずけ)で、河内屋にも出入りしている好(よ)い男だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それとこれは関係(かかわり)はないでしょうか」主人の又兵衛は先刻(さっき)から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又兵衛がウンと言わないばかりでなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薩州などは先代存命中から周防宮市(すおうみやいち)の藤井又兵衛に命じて硝石十万斤を契約し...
服部之総 「志士と経済」
...右又兵衛儀は自分で硝石を持ってはおらず...
服部之総 「志士と経済」
...鶴屋又兵衛の家に休す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三州亀浜(かめはま)の鳴田又兵衛という富人の家へ...
柳田国男 「山の人生」
...亡くなった母の実家から母の弟に当る渡辺又兵衛と...
山本周五郎 「竹柏記」
...二本松というのは渡辺又兵衛のことである...
山本周五郎 「竹柏記」
...又兵衛は引返してゆき...
山本周五郎 「花も刀も」
...これへ近づいた四方田又兵衛が...
吉川英治 「新書太閤記」
...我も人」又兵衛は両の手に手綱(たづな)を結んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...馬は又兵衛を乗せたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...――隠れて」「隠れて?」「又兵衛が叔父さまに叱られたとき...
吉川英治 「新書太閤記」
...又兵衛を堪忍してあげて下さい」利家は黙然としたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...――が、やがて、又兵衛長頼へ、直接こういった...
吉川英治 「新書太閤記」
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