...厳粛なる予等が家庭は...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...厳粛な真剣なことはありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...厳粛な瞬間である...
太宰治 「おしゃれ童子」
...おや? と思ったほどの厳粛な口調であった...
太宰治 「正義と微笑」
...しかし至って重要なるその役目を厳粛なる正直(せいちょく)さをもって果たす男である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然し、玄白斎が、牧を追いかけていると知っている人々は、牧の、厳粛な、自分を棄てて、主家のために祈っている、凄惨な様を見ると、それを邪魔する玄白斎が憎くなってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...まことに厳粛なひとときである...
永井隆 「長崎の鐘」
...芸術を愛するものには厳粛な響きがある...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...生涯になかったほど厳粛な感じがした...
久生十蘭 「白雪姫」
...これはあたしのために催している厳粛な活人画なのかもしれないと思うと...
久生十蘭 「だいこん」
...厳粛な顔付をして胸を拡げてゐた...
牧野信一 「痴想」
...同時に畏ろしい厳粛な心持...
宮本百合子 「有島氏の死を知って」
...それを厳粛な近づき難いものにする」などと言うのも大間違いである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ことに厳粛なる斎戒(さいかい)と...
柳田国男 「海上の道」
...はやくからそういう世界にいて、好いて飽かれた、契る別れるなどの、単純なうれしさ悲しさは、見もし自分で味わいもしたが、人間を侮辱するとか、厳粛な機縁とか、この際になって「本当に愛していた」などと云われることには馴れていなかった...
山本周五郎 「初蕾」
...冬のおわりの最も澄み切った、厳粛な夜である...
夢野久作 「暗黒公使」
...シーンと厳粛な空気に凍ってしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...人生の奥底にある厳粛なものについての感覚が...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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