...そして寧(むし)ろ殆んど大方の裁判官が厳正な裁判官でありたいと願つて...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...一切の心得について一向厳正なれとのみ教え...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...」裁判官は物尺(ものさし)のやうな厳正な顔をして言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...厳正なる一個の正史として...
高木敏雄 「比較神話学」
...又厳正なる方法のみが代表的な学問性であるとも考えられない――後を見よ(Husserl, Philosophie als strenge Wissenschaft, Logos.参照)...
戸坂潤 「科学方法論」
...茲に精密厳正なる学問性の適用にとって...
戸坂潤 「科学方法論」
...* 厳正なる――論証的なる――学問にぞくすることをその特色とする現象学が...
戸坂潤 「科学方法論」
...とに角そこでは文化が相当厳正な意味での大衆性を有っていたことは争われぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...日常語に如何に含蓄ある而も厳正な用法を与えるかというのが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...随分厳正な態度で声を荒くして叱りつけるように言ったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...飽くまで厳正な史実の上に立っていなくてはならないと云うことが云える...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...祖先の厳正なる性格に則(のっと)らずして...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...故に言語の厳正な意味に於て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...官僚的な厳正なんぞ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...或る村の女がきわめて厳正な軍司令官の前に出頭して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かようにして毅然たる翁の精進によってこの九州の一角福岡地方だけは昔に変らぬ厳正な能楽神祭が継続された...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その曲は謡えず囃(はや)せない事になっている(最も厳正な意味から云って)...
夢野久作 「能とは何か」
...まだ厳正な制裁をもつ時代だったが...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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