...艇長の命令を厳格に遵守(じゅんしゅ)しているだけだよ」魚戸は弁解していった...
海野十三 「宇宙尖兵」
...地方色という観念は厳格に考えると...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...春琴は佐助と夫婦らしく見られるのを厭(いと)うこと甚(はなはだ)しく主従の礼儀(れいぎ)師弟の差別を厳格にして言葉づかいの端々(はしばし)に至るまでやかましく云い方を規定したまたまそれに悖(もと)ることがあれば平身低頭して詑(あや)まっても容易に赦(ゆる)さず執拗(しつよう)にその無礼を責めた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...多分私の眼隠(めかく)しが厳格に守られるか否(いな)かを監督する為めに同乗して居るものらしい...
谷崎潤一郎 「秘密」
...あまり厳格になすってはいけません……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...厳格に教育を施したが...
中勘助 「銀の匙」
...八百万(やおよろず)の神々というが如く天に在(ま)します神の御名(おんな)に於て厳格に約束したのである...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...きわめて厳格に取り締まられて...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あまりに厳格に時間を励行することで審理委員会に対してへりくだろうというつもりは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...厳格に責任を負うならば...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...タグイ(類)ではその限界が余り厳格に感じなく...
牧野富太郎 「植物記」
...しかし厳格にいえば...
牧野富太郎 「植物知識」
...去年の正月初と今年の正月初といたく気候の相異を来すに至るを以て陰暦時代にても厳格にいへば歳の初を春の初とはなさず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そして厳格に守るために軍の召集に応じることを拒んだために憲兵隊にあげられた青年の話を私が聞いたのは戦争中の...
三好十郎 「「その人を知らず」について」
...「遠慮をせずに定(きま)りどおりに厳格にやってください」と源氏から言われたので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛せられる者の方にはそれを厳格に要求したのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう少し狭義に厳格に解して...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それでは青春を厳格に束縛し鍛錬して行くのがいいか...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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