...不相変(あいかわらず)厳格に挙手の礼をした...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...彼は少し厳格に早く寝つくやうに云つて見たが...
有島武郎 「An Incident」
...」「それでは、」と真(まこと)に余儀なさそうに、さて、厳格に、「酒井さん、過般(いつか)も参観に見えられた、これは文学士河野英吉君...
泉鏡花 「婦系図」
...いまのように厳格に組がなっていませんで...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...厳格に時間を守るように...
海野十三 「火星探険」
...弟は厳格に育ちました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...『五百句』の時と同じく句数は厳格に六百句と限ったわけではなく多少超過しているかもしれぬ...
高浜虚子 「六百句」
...他人には随分厳格に見えるのだつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...スシュルタはこの材料をもっと厳格に取り扱い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...厳格に実施されることになった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その俗名の Garlic もまた厳格にいえば同じくこれをコビルとせねばならない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...厳格にいえばこれを日本のシュロの名として用いるのはもとより正しくない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...もし厳格にいはば毫(ごう)も理窟なき者は歌なり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...にわかに厳格に二人の間を隔てることはできないと大目に見ていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...国憲の尊重と国体の擁護とを最も厳格に命令している点である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろ始めを厳格にし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう少し狭義に厳格に解して...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その教授法の厳格にして周到な事...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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