...厳しい自己の厳存を守るために、一日中瞑想する...
...彼女の厳存な性格は、彼女の成功につながった...
...厳存な見解に従わない人々を排除するという問題が発生している...
...彼は非常に厳存な人で、自分自身にも他人にも厳しい...
...厳存な指導者は、そのグループをより良い方向に導くことができる...
...知識として又道徳として厳存する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...被害者の胸に短刀が突き刺っていたという事実が厳存する以上は...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...しかしそれより無限に偉大な不抜な精神がどこかに厳存しているので宇宙は今日維持されているのだと信じている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...科学と哲学との区別という事実は今の吾々にとって茲に厳存している...
戸坂潤 「科学方法論」
...其の他に対する批評も厳存している事実を知らぬ者はない...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...もし一方にこの領域に於ける唯物論的科学が厳存していないとすれば...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...社会の一隅に之をバックする一種の卑猥な常識が厳存しているからである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...科学的カテゴリー体系と独立した何等かの文学的カテゴリーの体系の如きが厳存するという想定から出発する一切の思想のことだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...油絵にはまた油絵の伝統的精神が厳存する...
藤島武二 「画室の言葉」
...たしかに厳存するであらう矛盾をつかみ出して...
牧野信一 「浪曼的月評」
...君たちに陣地を棄てよとジュネーヴから命じようとよし!妥協した帝国主義者共の大軍が君たちに襲ひ掛からうと君たち第十九路軍の背後には中国ソヴェート政府が厳存し君たちの前には全世界の同志の差し出す無数の腕がある歩廊に整列しスナップを踏んでおれたちは乗車するおれの頭を掠めるは残された同志あの路地の屋根裏でKは今夜もガリ版を切りDは円い眼鏡の奥から...
槇村浩 「出征」
...男の側としてあるまじきことという戒律が厳存した...
宮本百合子 「暮の街」
...科学には少くとも基本の原則は厳存して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...虫類間に遺伝残存しおるが如き獲物飜弄の高等なるものを行いたる習性が変形遺伝せしもの(敵手の首級を投げ上げ投げ上げ歓喜したる史実厳存す...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...実は焼棄てられていなかった……ツイこの間まで御本尊の胴体の中に厳存していたのみならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極端な武権政治が相府というかたちでここに厳存し...
吉川英治 「三国志」
...安土の府の厳存(げんそん)を見ることなど...
吉川英治 「新書太閤記」
...その中にどう厳存しているか――などという大きな時勢への眼は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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