...厳しい自己の厳存を守るために、一日中瞑想する...
...彼女の厳存な性格は、彼女の成功につながった...
...厳存な見解に従わない人々を排除するという問題が発生している...
...彼は非常に厳存な人で、自分自身にも他人にも厳しい...
...厳存な指導者は、そのグループをより良い方向に導くことができる...
...而してヱネルギーが働いてゐる間我等の間には生命が厳存する...
有島武郎 「運命と人」
...然し――社会にもその動向は朧(おぼ)ろげに看取される如く――私には智的生活よりも更に緊張した生活動向の厳存するのをどうしよう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そこに始めて私自身の外に厳存する運命の手が現われ出る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...被害者の胸に短刀が突き刺っていたという事実が厳存する以上は...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...美の日本的源泉として日本芸術の根蔕(こんたい)に厳存していて今後ますます生成発展せしむべき諸性質を考えているのであるが...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...いくらでも厳存するのであるから...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...其の他に対する批評も厳存している事実を知らぬ者はない...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...社会の一隅に之をバックする一種の卑猥な常識が厳存しているからである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...科学的カテゴリー体系と独立した何等かの文学的カテゴリーの体系の如きが厳存するという想定から出発する一切の思想のことだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...たしかに厳存するであらう矛盾をつかみ出して...
牧野信一 「浪曼的月評」
...すなわちジンチョウゲ科のガンピには明かに二つの種類が厳存する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...男の側としてあるまじきことという戒律が厳存した...
宮本百合子 「暮の街」
...またわたしのうちに厳存する不徳だけでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...深遠微妙なる学理原則のその間(かん)に厳存せるものなしと云うべからず...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...虫類間に遺伝残存しおるが如き獲物飜弄の高等なるものを行いたる習性が変形遺伝せしもの(敵手の首級を投げ上げ投げ上げ歓喜したる史実厳存す...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...能楽に家元制度が厳存している理由はここに在る...
夢野久作 「能とは何か」
...安土の府の厳存(げんそん)を見ることなど...
吉川英治 「新書太閤記」
...その中にどう厳存しているか――などという大きな時勢への眼は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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