...「此処から入りますよ」一つの厳めしい門がすぐきた...
田中貢太郎 「蘇生」
...厳めしい長い口髭や荒い髪の毛などが...
豊島与志雄 「公孫樹」
...少しの微笑も見せない厳めしい顔付の役人が...
豊島与志雄 「狐火」
...厳めしい父の顔が現われた...
豊島与志雄 「蘇生」
...頂のクレノーが厳めしい...
豊島与志雄 「地水火風空」
...すると、彼の顔は急に真面目な、厳めしい、気もちの好い表情になったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...屹と女乗物の金鋲厳めしい扉を見据えて詰め寄りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...金具の厳めしい箱が六つ――それは普通の千両箱などより遙かに大きく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白金(プラチナ)よりも堅く厳めしい大氷原のただなかで...
久生十蘭 「南極記」
...型だけは厳めしいが...
牧野信一 「蔭ひなた」
...厳めしいスタイリストの面目を発揮した...
牧野信一 「断想的に」
...「あなたのやうな厳めしい眼で...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...鼓手は飽くまでも厳めしい力を込めて他の稍ともする浮き調子に...
牧野信一 「村のストア派」
...何処の家にも前世紀の厳めしいポーチと...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...私は花崗石の厳めしい門を潜(くぐ)ったとき烈しい胸さわぎと辱しめとを殆んど同時に感じた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...昔ラケデモンが厳めしい8545山に近く囲まれた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お館という厳めしい築地の中にうんといるが...
吉川英治 「親鸞」
...厳めしい顔をふり向けて...
若杉鳥子 「浅間山麓」
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