...彼女の話はいつも厭味っぽい...
...あの男性は本当に厭味な人だと思う...
...私が話したことに対して彼はいつも厭味ったらしい反応をする...
...彼の仕草にはいつも厭味があるように感じる...
...彼女の冗談はいつも厭味たっぷりだ...
...反對の系統にある「乞食」などのやうに獨斷的な厭味もない...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...そこに少しの厭味(いやみ)をも伴うことなく...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...どこかへ連れられるのを厭味らしく考えるような間(なか)ではないに...
泉鏡花 「婦系図」
...どうせ御口に合うようなものはございませんが」と細君少々厭味を並べる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...以前は言事がさらさらとしていて厭味気(いやみけ)が無かッたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いう事にさしたる変りも無いが、それをいう調子に何処か今までに無いところが有ッて、濁ッて、厭味を含む...
二葉亭四迷 「浮雲」
...厭味(いやみ)な喉を振りしぼつて...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...霞の上に藻汐焚(や)く煙のなびく由(よし)尋常に詠まばつまらぬまでもかかる厭味(いやみ)は出来申間敷(もうすまじく)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...達磨なんかは俳句に入れると非常に厭味(いやみ)が出来る...
正岡子規 「画」
...われらはただ厭味(いやみ)たらだらに感ずるのみに候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...それがかへつて厭味を生ずる種に相成候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...この厭味ある言葉(人問はば)の働きとにあるべく...
正岡子規 「人々に答ふ」
...この殊更なる処に厭味あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...全體として厭味のない...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...厭味と極められている意味はそう云う意味かと思います...
森鴎外 「Resignation の説」
...「どこからみてもあれでは良家の奥様ですからね」門を出て行くおきえさんのうしろ姿をみ送りながら飯尾さんはこんな厭味を云うのだった...
矢田津世子 「父」
...思わせぶりや厭味(いやみ)などで彼をうるさがらせた...
山本周五郎 「似而非物語」
...ユウゴオは「君の厭味(いやみ)は尤(もつと)もだ」と言ひ乍(なが)ら前の大きなトマトを取つて一口に頬張り二三度もごもごさせた儘(まゝ)嚥下(のみおろ)して仕舞(しま)つたのは今でも目に見える様だと云ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??