...厨(くりや)は山海の珍味でいっぱいになり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...庖厨口(かってぐち)のほうへ往くには...
田中貢太郎 「黄燈」
...お高の眼は物置と庖厨(かって)の間になった出入口へ往っていた...
田中貢太郎 「春心」
...広巳は庖厨に起(た)ってあちらこちらを見た...
田中貢太郎 「春心」
...お菊さんは庖厨(かって)の出入口の前のテーブルにつけた椅子に腰をかけていた...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...その側の箪笥の上には稲荷様の小さな厨子があって...
豊島与志雄 「生あらば」
...手にする行厨はムスメを喜ばす甘い物に満たされてゐるのだらう...
永井壮吉 「冬日の窓」
...厨司が一週間分の賄費を...
長谷川時雨 「北京の生活」
...一坪の厨(くりや)は活気を呈(てい)して鰯(いわし)を焼く匂いが僕の生唾(なまつば)を誘(さそ)った...
林芙美子 「魚の序文」
...一つの角を曲ると忽ち轟然(ごうぜん)とひびいて来る庖厨部(ほうちゅうぶ)の皿の音...
原民喜 「秋日記」
...先刻あちらの厨(くりや)で...
森鴎外 「寒山拾得」
...どうぞ御苦勞(ごくらう)序(ついで)に厨(くりや)に御案内(ごあんない)を願(ねが)ひませう...
森鴎外 「寒山拾得」
...厨子王を連れて前へ出た...
森鴎外 「山椒大夫」
...厨子王が登る山は由良(ゆら)が嶽(たけ)の裾(すそ)で...
森鴎外 「山椒大夫」
...姉と前のように話をすることの出来ぬ厨子王は...
森鴎外 「山椒大夫」
...――要心の的の御厨ノ伝次は...
吉川英治 「私本太平記」
...御厨(みくりや)へ行ったお使いの御両所が...
吉川英治 「新書太閤記」
...厨(くりや)の口をのぞいていった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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