...庖厨口(かってぐち)のほうへ往くには...
田中貢太郎 「黄燈」
...上海の彼の厨房(ちゅうぼう)では...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...乳母 お庖厨(だいどころ)では...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...厨子の両扉は閉ざされたままで...
豊島与志雄 「非情の愛」
...さうして其(そ)の米(こめ)は窮迫(きうはく)した彼(かれ)の厨(くりや)を少時(しばし)濕(うるほ)すのである...
長塚節 「土」
...◎私の父の墓は京都の裏寺町の章魚(たこ)薬師の厨子(つし)西林寺と云ふ処にあります...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...合鍵を作って用箪笥を開き二品を盗んで土蔵の中の奥方の御厨子に隠したのでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...廊下の突きあたりの庖厨場のほうへ行きかけると...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...厨人(ちゅうじん)の如何に苦心せしやは料理法に重きを置かるる者の等しく知らんと欲する処(ところ)ならん...
村井弦斎 「食道楽」
...烟(けぶり)の厨(くりや)を罩(こ)むるを見...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「さあ早くおしたく致しましょう」と厨(くりや)のほうへさがっていった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...家時公の御厨子(みずし)の“置文”を...
吉川英治 「私本太平記」
...……あなた」厨房(くりや)の珠すだれを掻きわけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...覗き見厨(くりや)で働いている飯炊(めした)き僧が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...厨(くりや)の僧たちへ呶鳴った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...御厨の御料の池の番所に詰め...
吉川英治 「平の将門」
...すぐ厨(くりや)の蔵からさっと走り出て来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...誰にも告げてないはずだが」「厨子野(ずしの)耕介から聞いて承知いたしました...
吉川英治 「宮本武蔵」
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