...蟻の道塔より墓地に続きけり 楽山蟻の道本堂まで厨(くりや)より続きけり その女「五重の塔より」とか「塔の下より」とかいうのは沢山ありましたが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...玄関と庖厨(かって)の入口を兼ねた古風な土間へおり...
田中貢太郎 「春心」
...そこで両人の者はその作男(さくおとこ)兼馬丁兼厨夫(ちゅうふ)がたくさんの兼職の中へ今一つ葬儀屋の職を加えて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...前の文學會の席上で厨川文學士の自然主義に付ての御講演がありました...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...酒長(しゅちょう)の御厨(みくりや)小倉の村に庵室を建てて念仏伝道をしていた...
中里介山 「法然行伝」
...厨宰の易牙は己が息子を蒸燒にして之をすすめた...
中島敦 「名人傳」
...別にお厨子を作って見えるところに安置したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……厨川の方は、僕の手で片づけて……僕ぁせい子さんと結婚する気でいる...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...新たに響く厨子王の泣き声が...
森鴎外 「山椒大夫」
...きょうは小屋小屋を皆見て廻ったのじゃ」藁を擣っていた厨子王が返事をしようとして...
森鴎外 「山椒大夫」
...腕のいい道具屋なら鈴虫の厨子で...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...いや心得た」大助は厨(くりや)へとんでいった...
山本周五郎 「新潮記」
...合掌しながら厨子(ずし)の中の仏像を見あげた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...これにもない」手を叩きながら厨(くりや)のほうへ振り向いて呼ぶ...
吉川英治 「新書太閤記」
...厨(くりや)のほうから大勢の僧が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...厨(くりや)のほうで石念が水をのんでいる様子なので...
吉川英治 「親鸞」
...そこの古いお厨子(ずし)は青漆塗(せいしつぬ)りで玉虫貝(たまむしがい)の研(と)ぎ出しであったかと思う、その厨子の前へ、朝に夕に眉目(みめ)のいやしくない老婆が、合掌する、不思議はない、御先祖を拝むのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そなたは黙ってついて来ればよいのじゃ」「それでは旅宿(やど)の厨(くりや)へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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