...「雲厨宝鼎(うんちゅうほうてい)」の額の左右に金字の聯をぶら下げて曰...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...時々(ときどき)厨房(くりや)の戸(と)が開(あ)いて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...庖厨口(かってぐち)のほうへ往くには...
田中貢太郎 「黄燈」
...それから壁厨(おしいれ)を開けて...
田中貢太郎 「死人の手」
...庖厨場の前の小部屋は...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...厨房に面してゐた...
牧野信一 「鏡地獄」
...這入(はい)ると眞直(まつすぐ)に大(おほ)きな厨房(だいどころ)へ行(ゆ)きました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...二月の『文芸』に横光の「厨房日記評」を二十枚ほどかき『文芸春秋』の文芸評を今準備中です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...厨の方から伝わって来るパチパチという木の燃える音と...
柳田国男 「故郷七十年」
...厨(くりや)、風呂場、座敷、どうもそういう匂いがする...
吉川英治 「治郎吉格子」
...ひろい厨(くりや)の灯も...
吉川英治 「新書太閤記」
...厨(くりや)の僧が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...厨や湯殿の水汲みをする雑人(ぞうにん)だったが...
吉川英治 「親鸞」
...御厨の御料地をふくむ...
吉川英治 「平の将門」
...厨(くりや)の次の炉部屋(ろべや)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...御(おん)たましい研所(とぎどころ)本阿弥(ほんあみ)門流厨子野(ずしの)耕介と読める板が軒先に出ている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...厨(くりや)の音や...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さういふものが厨子の闇の中からくつきりと浮び上つて見えた...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
便利!手書き漢字入力検索