...厨(くりや)は山海の珍味でいっぱいになり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...のみならず僕に上田敏と厨川白村とを一丸にした語学の素養を与へたとしても...
芥川龍之介 「僻見」
...一つ一つの厨子(ずし)の中には仏像が立っていましたが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...その後で老婆は新一と庖厨(かって)で午飯を喫(く)った...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...侍は庖厨(かって)の方へ往って...
田中貢太郎 「花の咲く比」
...その厨子に対して...
豊島与志雄 「非情の愛」
...おたよゆうべ厨(くりや)の水甕に小首かたむけ聞きほれたおたよは背戸のきりぎりす月の夜なれば昼顔の蔓の葉に啼く虫の音をおたよ十六なんと聞くをとめの胸ををどらせし同じ夢見たそのあした逃げて失せたもきりぎりす...
野口雨情 「別後」
...早速土藏から御厨子を取寄せて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又山の雪を見ては隠岐から還幸された天皇を偲んで 御厨の浜より上りましたりし貴人の如き山の雪かな とも詠まれてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...厨房に魚介を煮るのは自由であるが...
正岡容 「巣鴨菊」
...おせいさんが厨川へ戻りたきゃ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...厨子王が薦(こも)を探して来て...
森鴎外 「山椒大夫」
...手に行燈(あんどう)を提(さ)げて厨に出て来た...
森鴎外 「渋江抽斎」
...外に広い僧堂、厨房、客堂は近く修繕を終つた所で、厠を除く外は皆比較的清潔である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...御厨ノ伝次の横顔を半分消した...
吉川英治 「私本太平記」
...弟の御厨三郎将頼は...
吉川英治 「平の将門」
...厨(くりや)から出て来て...
吉川英治 「源頼朝」
...今朝は旅籠を引払って斜向(すじむか)いの刀研(かたなとぎ)厨子野耕介(ずしのこうすけ)の家の中二階へ移った)とある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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