...主人はその時厠(かわや)に往った...
田中貢太郎 「胡氏」
...御飯を食べに行くことも厠(かわや)へ立つことも出来ないのであった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...茶の間から通うようになっている厠(かわや)へ客の起つごとに...
徳田秋声 「黴」
...只(たゞ)南瓜(たうなす)だけは其(そ)の特有(もちまへ)の大(おほ)きな葉(は)をずん/\と擴(ひろ)げて蔓(つる)の先(さき)が忽(たちま)ちに厠(かはや)の低(ひく)い廂(ひさし)から垂(た)れた...
長塚節 「土」
...庭口から女中さんが厠(ごふじょう)へくるときは...
長谷川時雨 「神田附木店」
...金網だけの厠の窓から...
林芙美子 「浮雲」
...厠(かわや)へもひとりで行けない始末なんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...むかしの上(かみ)ノ厠(かわや)におのがサロンをつくりあげた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...お厠(かわや)に下りられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...厠へ同行を強いたりした...
矢田津世子 「女心拾遺」
...厠(かわや)へは往き帰り背負ってくれるというふうで...
山本周五郎 「さぶ」
...老父の曹嵩も厠(かわや)へかくれたが発見されて...
吉川英治 「三国志」
...厠の窓からも、何も見えない...
吉川英治 「私本太平記」
...厠(かわや)へ通うこと何十回であった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...厠の戸をギーと開けて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...厠(かわや)へ立ったのかと思うと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何でもツイ厠に近い樹の梢からであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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