...「失礼ながら『基督教青年』は私のところへきますと私はすぐそれを厠(かわや)へ持っていって置いてきます...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...厠(かわや)の扉が...
海野十三 「什器破壊業事件」
...時雄は立って厠(かわや)に行った...
田山花袋 「蒲団」
...それから厠へ行かれる時は今もいった宿番の時の通りである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この厠についてもちょっと言うが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お厠(しも)から出ますの」「そうそう...
直木三十五 「南国太平記」
...厠(かわや)というようなところを...
直木三十五 「南国太平記」
...下の厠だけでも五ヶ所あった...
直木三十五 「南国太平記」
...そのうち清(きよ)が下女部屋の戸を開けて厠(かわや)へ起きた模様だったが...
夏目漱石 「門」
...これより先(さ)き小厠(こづかい)を一人(にん)使用するの必要は無論感ずる所なりしといえども...
野中到 「寒中滞岳記」
...厠(かわや)のはどうにもならないが...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...直吉は厠へ立つて行つた...
林芙美子 「瀑布」
...スルガホテルの厠(かわや)の窓より見下すべき駿台第一の老屋...
正岡子規 「四百年後の東京」
...心をこめた案内であったが、今の世の中に二人が一週間も泊ったら莫大な迷惑になることを遠慮して私が迷っていると、晴風氏はそれと悟られたのか、放送局で会った時、箱根の方は環翠樓を何日から一週間借りにしておいた、此の部屋は余程の人でないと借られないのを無理に都合をして貰ったから来ないとあとの顔が立たんと言われたので私は早速いく事にしたが、いってみて嬉しく思ったのは、そこは全然別世界の離れで不自由な私も人手を借りずに風呂へもはいれる、厠へもいける...
宮城道雄 「耳の日記」
...茶屋へ行く厠のそとがはに...
室生犀星 「故郷を辞す」
...承乏厠教職...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...厠の箱に投げこまれている古新聞に私の作の大きな活字が眼につき引き破ったことがある...
横光利一 「夜の靴」
...厠(かわや)から出てくると...
吉川英治 「新書太閤記」
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