...時実に寿永三年正月二十日、粟津原頭、黄茅蕭条として日色淡きこと夢の如く、疎林遠うして落葉紛々、疲馬頻に嘶いて悲風面をふき、大旗空しく飜つて哀涙袂を沾す...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...かくして粟津原頭の窮死...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
...死屍を戦雲原頭に曝(さら)して...
石川啄木 「渋民村より」
...慥(たし)かに『原頭』である...
石川啄木 「葬列」
...今新らしい心的生涯の原頭に立つた...
石川啄木 「葬列」
...慥かに『原頭(げんとう)』である...
石川啄木 「葬列」
...東京では日比谷原頭の焼打ち事件...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...今朝の未明を期して日比谷原頭に集合することを約し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
... 140やがて累々重なりて血は原頭を染むる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...335更に火葬の場(には)近く土を原頭集め來て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア・アカイア兩軍は又原頭に相會す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その夜深更、空おぼろ、曉光未だ出でぬ前、火葬の場の傍に立てるすぐれしアカイオイ、原頭、土を運び來てそこに一つの共同の 435墳墓を築き、更にまた其傍に長壁と高塔造り、兵船と軍勢共に防がしめ、中に堅固に組み立てし諸門を設け、門内に戰車驅るべき道備へ、また長壁を取りまきて、其外端に幅廣く水量深く、おほいなる 440塹濠穿ち、濠中にあまたの杙(くひ)を植えつけぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...五十二銀行の石原頭取其他が送別宴を開いて下さった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...当時浦上原頭たるや満目荒涼...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...新月が淡く原頭のあなたにかかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...セリは原頭、山足などの水に生えその白いヒゲ根を泥中に下している...
牧野富太郎 「植物記」
...五丈原頭孔明(こうめい)の喪(も)を秘して潰走(かいそう)した蜀兵の哀寂と同じものが...
吉川英治 「剣難女難」
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