...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
...死屍を戦雲原頭に曝(さら)して...
石川啄木 「渋民村より」
...今新らしい心的生涯の原頭(げんとう)に立つた...
石川啄木 「葬列」
...慥かに『原頭(げんとう)』である...
石川啄木 「葬列」
...東京では日比谷原頭の焼打ち事件...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...今朝の未明を期して日比谷原頭に集合することを約し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...斯く歩くにも困難なる強風なるに、この日、青山原頭、鳥人スミス氏は飛行機の宙返りを爲したりと聞く...
大町桂月 「千川の櫻」
... 140やがて累々重なりて血は原頭を染むる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...335更に火葬の場(には)近く土を原頭集め來て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア・アカイア兩軍は又原頭に相會す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その夜深更、空おぼろ、曉光未だ出でぬ前、火葬の場の傍に立てるすぐれしアカイオイ、原頭、土を運び來てそこに一つの共同の 435墳墓を築き、更にまた其傍に長壁と高塔造り、兵船と軍勢共に防がしめ、中に堅固に組み立てし諸門を設け、門内に戰車驅るべき道備へ、また長壁を取りまきて、其外端に幅廣く水量深く、おほいなる 440塹濠穿ち、濠中にあまたの杙(くひ)を植えつけぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...風は其香を天上に原頭よりし搬びゆく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...五十二銀行の石原頭取其他が送別宴を開いて下さった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...五丈原頭孔明(こうめい)の喪(も)を秘して潰走(かいそう)した蜀兵の哀寂と同じものが...
吉川英治 「剣難女難」
...五丈原頭に倒れる日まで忠涙義血に生涯した諸葛孔明が中心となるものである...
吉川英治 「三国志」
...――五丈原頭の蜀軍は...
吉川英治 「三国志」
...五丈原頭のうらみを霊車に駕(が)して...
吉川英治 「三国志」
...敵味方環視の原頭において...
吉川英治 「新書太閤記」
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