...原田も紙衣の破れた袖口を気にしながら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...原田内助、敬服いたした...
太宰治 「新釈諸国噺」
...夫(そ)れでも原田(はらだ)の妻(つま)と言(い)はれたいか...
樋口一葉 「十三夜」
...同(おな)じく不運(ふうん)に泣(な)くほどならば原田(はらだ)の妻(つま)で大泣(おほな)きに泣(な)け...
樋口一葉 「十三夜」
...原田氏が、おびえたような顔で、「これは、たいへんだ」と、つぶやいた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...原田は坐りなおした...
火野葦平 「花と龍」
...注意したがよか」そういう原田にうなずいて...
火野葦平 「花と龍」
...原田の顔を見ると、さらに、勢を得たように、「なあ、原田先生、玉井さんは、まだわからん、て、いわっしゃるけんど、あげな風じゃあ」と、壁にはりだしてある得点表を、右手で示して、「山が動いたって、引っくりかえしは出来んでしょうが?」「そうたいなあ」原田も同感だったので、そう答えて、壁の方へ歩いて行った...
火野葦平 「花と龍」
...筑前の医学生で原田水山(はらだすいざん)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...原田は百五十石取りで...
森鴎外 「阿部一族」
...原田青年はすっ飛んでいって道場の羽目板へ頭でもって突き当り...
山本周五郎 「雨あがる」
...「それもいい、隠居願いがとおればまだしもだったが、幕府はそれをにぎりつぶして、なんと、逼塞という手を打って来た、――かねて不行跡のおもむき、上聞に達して、という、八日か九日の曲輪がよいが将軍家に知られたという、いかに形式とはいいながらあまりにばかばかしい、かてて加えて、渡辺、坂本、畑、宮本の四人が、侯に放蕩をすすめたという理由で暗殺された、それも上意討という名目でです」と七十郎はなお続けた、「かれら四人は忠臣ではなかったかもしれない、坂本八郎左などは、――さっき聞いたばかりだが、里見さんでさえ斬ろうとしたことがあるそうだ、おそらく、曲輪などへ供をしたのも事実でしょう、けれども、その罪を糾明もせずに、いきなり暗殺するという法はない、しかも暗殺者たちは上意討だと云ったそうです、上意とはいったい誰の意志ですか、侯が逼塞になり、まだ跡式のきまらない現在、上意といえる人がいるんですか、原田さん、暗殺者たちが上意と云った、その人が誰だか、聞かせてくれませんか」「貴方は御存じでしょう」と七十郎はさらにたたみかけた、「その人は誰ですか、原田さん、伊達家六十万石の藩主に代って、上意と云うことのできるのは誰ですか、聞かせてもらえませんか」甲斐の額に皺がよった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし原田さんはみんなうまく躱(かわ)しましたよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田では家政が詰まっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...馳走になったり泊ったりすることさえある」――原田どのの人徳でございますな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分(原田甲斐)などが謁をたまわった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――どうしても原田どのへの御助言はかないませんか」「茶を替えましょう」と津多女は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...国老の柴田外記と原田甲斐が坐り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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