...泣きつらをごまかさむとて四十人一ときあまり共に踊れり踊りうる原田なにとて輪に入らぬ泣きつらなせそわかるるきはに輪に入りて踊らでひとり泣くもののある故足の亂るるにこそ全く狂亂の體で踊りました...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...緒方先生(おがたせんせい)のところでいっしょに勉強(べんきょう)していたことのある原田水山(はらだすいざん)という友(とも)だちがたっているではありませんか...
高山毅 「福沢諭吉」
...「原田さんが代はりませうつて言ふのよ...
徳田秋聲 「ある夜」
...原田重吉は金鵄勲章(きんしくんしょう)をもらったのである...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...今の原田へ嫁入りの事には成つたれど...
樋口一葉 「十三夜」
...村田の二階も原田の奧も憂きはお互ひの世におもふ事多し...
樋口一葉 「十三夜」
...ただでは起きんたい」原田は豪放に笑って...
火野葦平 「花と龍」
...惨敗――原田は、眼を怒らして、歯がみした...
火野葦平 「花と龍」
...(春はらと訓(よむ)又同国に原田(はるた)といふ所あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「麻疹くらいなら駕籠でゆけば大丈夫ではありませんか」「原田さまがそう仰しゃいましたの」「もちろん...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田甲斐と云わせたかったようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田甲斐の館へ使いをやった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「こんど訪ねたとき」と雅楽頭はつづけた、「その男はおれに会うだろうか、それとも鼬(いたち)のように逃げるだろうか、原田、そのときそのほうならどうするか」「御難題でございますな」と甲斐は答えた、「その人間を知らず、したがって勇怯の質も存じませんが、仮に私と致しましたら」「どうする」「おそらく、鼬のように逃げることでございましょう」「おれに会わぬか」「小身(しょうしん)の又者(またもの)では、御威勢なみならぬ厩橋さまの御前はおそれ多くもあり、また」と甲斐は言葉を切った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「では単直に申しましょう、私が妹を酒井家へ入れたのは、一ノ関と雅楽頭との通謀をさぐりだすのが目的です」「なんのために」「いまは、原田さんの、ためにです」甲斐は首を振った、「私には用もないことだ」「本当にですか」「用件はそれだけか」「原田さん」と六郎兵衛は膝をすすめた、「一ノ関はべつだが、酒井侯は貴方の本心をみぬいていますぞ、貴方が一ノ関の与党になったのは、謀計を内部からあばくためだ、原田甲斐は看視しなければならぬと、飽くまで主張しているそうですぞ」甲斐は微笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田は信じかねる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「原田どのにおめにかかりたい」という声がした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――どうしても原田どのへの御助言はかないませんか」「茶を替えましょう」と津多女は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一五九一年には原田孫七郎がルソンへ秀吉の勧降状を持って行った...
和辻哲郎 「鎖国」
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