...原田の店あたりでは輸出の豆粕が大分手打になつたらうと思ひますがねす...
石川啄木 「病院の窓」
...被告永島与八、庭田恒吉、設楽常八、室田忠七、青木金次郎、亀井朋治、福田和寿蔵、山崎次郎、谷津富三郎、家富元吉、小林善吉、川島元次郎、栗原宰次郎、岩崎佐十、原田英三郎、小山孝八郎、持斎茂吉は煽動の所為として刑法第百三十七条中段に該当する重罪...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...試衛館何天王に数えられる沖田(おきた)、山南(やまなみ)、原田、井上、永倉らといった手合のうちに、白河、仙台、松山諸藩の脱藩士があるが、このやり方ですべて多摩地方の豪農地盤と多年密接に結びつけられてしまっている...
服部之総 「新撰組」
...村田(むらた)の二階(かい)も原田(はらだ)の奧(おく)も憂(う)きはお互(たが)ひの世(よ)におもふ事(こと)多(おほ)し...
樋口一葉 「十三夜」
...原田さんとこ行くちゅうて...
火野葦平 「花と龍」
...原田は坐りなおした...
火野葦平 「花と龍」
...原田雲井は雄弁である...
火野葦平 「花と龍」
...原田青年は危うく失笑しそうになった...
山本周五郎 「雨あがる」
...原田甲斐が冷酷な人間だと云ったとすれば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...たしかに原田家から迎えが来...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「原田さん」と六郎兵衛が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田家の館(たて)のある丘が眺められた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もと原田家の人間であったことは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田を射たずにべつのものを射ったそうではないか」「その話しはやめろと仰しゃったですよ」「なにを射ったんだ」ふじこは七十郎を見返して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田はどうして怒ったのだ」「殿さまは御自分でくびじろを仕止めるおつもりだったんです...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田どの」と六郎兵衛が叫び...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「七十郎がなにをしようとしたか、原田どのはご存じであろう、彼は御家臣ではなかった、一粒の扶持をも頂いてはいない、しかし御家を毒する悪人があり、それを除かぬ限り六十余万石は安泰でないとみて、無禄の身ながらこれを誅殺しようとした」と十左衛門は声をふるわせて云った、「――御家を毒する悪人が誰であるかということも、その人間を除かぬ限り六十余万石が安泰でないということも、家中で知らぬ者はなかった、心ある者はみな知っていて、しかも誰ひとり手をくだそうとしなかった事を、処士(しょし)である七十郎が決行しようとしたのだ、それが、小野の家従に裏切られて繩にかかり、獄に繋(つな)がれ、吟味らしい吟味もされずに打首となった、打首のうえ死躰をここへ捨てられたのだ」十左衛門の濡れた頬が、黄昏(たそがれ)の片明りを映して光った、「七十郎は繩目の恥を受け、獄に囚(とら)われ、打首となって、死躰をここへ捨てられた」と十左衛門は云った、「――この非道な仕置は国老の名においてなされた、原田どの、貴方は国老だ、この、酷薄無残な処刑の責任は貴方にもある、いや貴方にこそ、あれほど七十郎に信頼されていた貴方にこそ、もっとも大きい責任がある筈だ」「それで気が済むなら、存分に私を責めるがいい」「その口だ」と十左衛門は歯をむきだして叫んだ、「そのとりすました殊勝げな口ぶりで、人を籠絡(ろうらく)し瞞着(まんちゃく)してこられた、だが私はもう騙(だま)されはせぬ、盲人は顔色音声によって真偽を眩(くら)まされることはない、貴方がいつかここへ来られることもわかっていたし、どういう気持で来られるかということもわかっていたのだ、原田どの、この場だけでもよい、偽わりのない本心をうかがおうではないか」「松山の主水どのがいっしょだ」と甲斐は主水を眼で招きながら云った、「ここで話したいことがあって案内を頼んだのだが、ちょうどいいおりだ、十左衛門にも聞いてもらうとしよう」「御本心でしょうな」「自分のことではなく、万治以来の出来事がどういう意味をもっているか、いまそれがどう動いているか、ということを知ってもらいたいのだ」主水がこっちへ来た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...肥後の菊池隆直、筑前の原田種直、長門の紀光季(きのみつすえ)など、有力な味方はある...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??