「厚」の意味
厚み
小説での「厚」の使い方
...我は姫が志の厚きを謝して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...しかしいかに優れた芸術でもあまりにも民族性が濃厚で国際性に乏しい場合は他邦で理解せられず...
伊丹万作 「映画と民族性」
...カーテンの織り物が厚いのと窓の外に木がしげっていますので...
江戸川乱歩 「大金塊」
...柿の木と柿の実とのあの素朴な厚ぼったい感じは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すべてが分厚で、生きていて、円融無礙(えんゆうむげ)であった...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...幸にあなたには先祖の徳が厚いのですから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿霞」
...その厚意はありがたい...
種田山頭火 「行乞記」
...慇懃にパトロクロスは厚き床...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...厚ぼつたい手織の木綿であつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...「馬鹿ね!」厚紙でも叩くようなかるい痛さで...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...彼は厚かましくも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...たそがれのあせた光がその厚ぼったい霧の裏にポッとにじんでいる時刻だ...
細井吉造 「二つの松川」
...一番温厚篤実(おんこうとくじつ)な評判を得ていたと云う...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もう古くて厚ぼったくなった檀紙(だんし)に薫香(くんこう)のにおいだけはよくつけてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この日から数日の間私たちは同氏の厚誼(こうぎ)を受けた...
柳宗悦 「全羅紀行」
...――小さくて厚ぼったいだけであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...十六世紀の和蘭(ヲランダ)古画の中にあるケンタン・マツシスの「サロメ」の濃厚な色彩の調子が...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...濃厚な脂粉の気も漂うのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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